Eternal Mirage(65)

「りゅーさんりゅーさん、ちょっと聞いてもいい?」
 ギルドの溜まり場で休んでいたリューディーにギルドメンバーのクラウン「よろぴー」が話しかけてきた。
「なんだい、改まって?」
「過剰チンクエディアが露店で売られてたけどまだいるの?」
「あぁ、探してたところだとセラフィーが言ってたな。さっそくセラフィーに買いに行かせるか・・・」
 ペコペコにまたがり男所帯へと戻ろうとするリューディー。
「ちなみにどの辺?」
「ジョンダ職員のいるところだよ」
「助かる。じゃあちょっと行ってくるわ」
 そう言い残すと颯爽と男所帯へ戻るリューディーだった。

「過剰チンクエディアが売られてるだって?! さっそく買いに行かなきゃ・・・!」
「ジョンダ職員がいる辺りだそうだ」
「わかった! じゃあ急いで買いに行ってくる!」
 あわただしく男所帯を出て行こうとするセラフィー。カートも忘れて露店街へと走り出していった。

 数分後・・・。

「ただいまー」
「おかえり、買えたのかい?」
「ああ、間に合った。あとはこいつをネリスに渡すだけだ」
 手にした過剰チンクエディアを見つめ、ホッと胸をなでおろすセラフィー。そしてそのまま女所帯へと出向いていくのであった。

「こんちわー。ネリスいるかい?」
 女所帯のドアを叩いて玄関前にたたずむセラフィー。その後すぐフレアがドアを開ける。
「セラフィー様ですか、ネリス様ならご在宅ですよ」
 フレアがセラフィーを家の中へ入るよう促す。
 中にはネリスのほかにル・アージュもいた。セラフィーはわき目も振らずにネリスの前で立ち止まる。
「ほれ、待望の過剰チンクエディアだ」
 突然の事にきょとんとするネリスだったが、すぐにそれを受け取って抜いてみた。
「わぁホントだ・・・。ありがとうセラフィーさん!」
「礼ならよろぴーに言ってやれ。見つけてくれたのはよろぴーだからな」
「うん、わかった! ちょっと出かけてくる!」
 喜びながら女所帯を出て行くネリス。よほど嬉しかったのだろう、カートを持っていくのを忘れている。
 ネリスほどではないがル・アージュも少々喜んでるようだ。これでフェイヨン地下洞窟に急かされる心配はなくなったからだろう。
 そうこうしてると家の奥からクリシュナが現れる。昼寝でもしてたのか眠たそうではある。
「やぁセラフィー、今日は何用だい?」
「ネリスに待望の過剰チンクエディアが手に入ったから届けにきたのさ」
「なるほど、それでネリスがうるさかったわけか・・・」
 状況を察したクリシュナは食堂の椅子に座ると頬杖をついた。
「またスケワカc集めに行かなきゃだねぇ・・・」
 さらっとカードを集めるというクリシュナにセラフィーも唖然とする。それだけクリシュナのカード運は強いのである。
「じゃあ私もフェイヨン行かなくてもいいんだね?」
「そうねぇ・・・、ソヒーcでも取ってこさせようかと思ったけど、その必要もなくなったからねぇ、また別の狩り場でも見つけてあげるわ」
 あくまで淡々と喋るクリシュナ。その辺がらしいといえばクリシュナらしい。

「よろぴーさん、チンクエディア見つけてくれてありがとー」
 リューディー等の溜まり場にいたよろぴーを捕まえて礼を言うネリス。
「いやぁ、たまたま見つけただけだし、喜んでくれるならそれでいいよ」
「このご恩は何かで返します!」
「いいよ、それぐらい。過剰武器手に入ってよかったね」
「ホントありがとうございます!」
 深々と礼をすると、ネリスは女所帯へと足取り軽く帰っていく。
「いい子ですね」
「だろ? まだ若いから手を貸したくなっちゃうものさ」
 溜まり場に戻ってきたリューディーとよろぴーが話し合う。そんな二人をよそに、ネリスはようやく自分用の過剰武器が手に入ったことを素直に喜ぶのであった。
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  by lywdee | 2010-03-23 09:36 | Eternal Mirage | Comments(1)

Commented by もっず at 2010-03-28 13:30 x
ネリスかわいいよネリス

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