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Eternal Mirage(131+α)

「そうですか・・・。それは深刻な問題ですね」
「そうなのよ。最近特にすれ違っちゃってね、お互い気まずいなぁって・・・」
 スフィンクスダンジョンの片隅で休憩を取っていたル・アージュと渚 レイ。今日も他の冒険者が多く、狩りのペースが落ちてきたので長々と会話にいそしんでいた。
「私が狩りに誘っているからでしょうか? だとしたら人事ではありませんからねぇ」
「いや、レイさんのせいじゃないよ。それに今に始まったわけでもないから」
 真剣な面持ちでル・アージュの相談に乗る渚 レイだったが、ル・アージュにしてみれば問題は自分自身にあるものだと思っている。
「悩みすぎなのでは?」
「そうかな・・・」
「あまり自分自身を責めていますと見えるものも見えなくなりますよ」
 プリーストとしての立場上、目の前に悩める者がいれば親身に話を聞かなければならない。ましてや他人ではないル・アージュが悩んでいるので、彼の性格上放っても置けない。
 かといって、ル・アージュだけの話を聞いても問題が解決するわけでもない。この辺は難しいところではある。
「とにかく後ろ向きな考えではいけません。少しでも前向きに考えましょう」
「前向きねぇ・・・。そうだね」
「では気分転換に狩りに戻りましょう」
「おしっ! 気合入れるぞぉ!!」
 渚 レイに少しでも心情を吐露したせいか、ル・アージュの目に明るさが戻ったように見える。
 ル・アージュはペコペコにまたがりクレイモアを抜く。渚 レイも襟元をただしビレタを被りなおしてお互いにブレスと速度増加のスキルをかける。そしてル・アージュの先導のもと狩りが再開された。
「ツーハンドクイッケン!!」
 黄色いオーラを身にまといパサナをしとめていくル・アージュは、続いてアヌビスの注意を引きつつ渚 レイがターンアンデットでしとめるのを援護する。このコンビでの狩りは大体こんな感じで進行される。

 だがこの日は運が悪かった・・・。

「ルアさん! 一度下がって!」
 ごっついミノタウロス相手に剣を振るうル・アージュに渚 レイが後退を指示する。が、ル・アージュは引き下がらずアヌビスの注意も引き始めた。
「大丈夫! レイさんはアヌビスを・・・!」
「しかし・・・」
「早く!!」
 渚 レイは仕方なくル・アージュにブレスと速度のスキルをかけ、アヌビスにレックスディビーナを仕掛ける。
 しかし、今回は中々ディビーナが決まらず、ル・アージュがアヌビスのソニックブローをまともに浴びることになり彼女の意識が一瞬飛んだ。
「ルアさん!」
 ようやくアヌビスを沈黙させ、ル・アージュにヒールをかける渚 レイ。そこにアヌビスとミミックを引き連れたプリーストが現れ、いきなりテレポートで姿を消した。
(擦りつけ! こんな時に・・・!)
 急遽擦り付けられたアヌビスを沈黙させ、ル・アージュの体力がもつ事を祈りながらターンアンデットで昇天させる。そしてル・アージュを攻めるアヌビスを、ミミックの邪魔を受けながらもなんとか昇天させる。
 すると今度はごっついミノタウロスまでが渚 レイを襲い掛かってきた。
(ルアさん。倒されたのか!?)
 視線をル・アージュがいた場所に移すと、目の前にペコペコから落下したル・アージュの姿が映る。
 ペコペコは無事なところを見ると気を失ったところで、ごっついミノタウロスの気がこちらに向いたと見える。
 渚 レイは、ル・アージュが無事だということを信じ、自身に速度増加をかけ、ミミックとごっついミノタウロスを引っ張りル・アージュから遠ざける。そして安全域まで引っ張ると、今度は自身がテレポートでル・アージュの元へと急いだ。
 少々時間がかかってしまったが、なんとかル・アージュの元へと戻ることができた渚 レイは、彼女の様態を確かめる。
(瀕死に近いが死んではいない)
 渚 レイはヒールでル・アージュを回復させていく。おそらく気絶した瞬間にペコペコから落ちたことでごっついミノタウロスが彼女を倒したと誤認してくれたのだろう。
「あ・・・、レイさん・・・ごめん」
「気づきましたか、話は後で、一度帰りましょう」
 意識の戻ったル・アージュをペコペコに乗せ、渚 レイはワープポータルを出しペコペコを誘導する。
「さぁ、行ってださい」
 渚 レイの視線を感じたペコペコは、ル・アージュを落とさないようゆっくりとポータルに入る。そして渚 レイが後を追うようにポータルに入る。
 男所帯の前に出た渚 レイ、先に入ったル・アージュはようやく回復したのか申し訳なさそうな顔で彼を待っていた。
「レイさんごめん。あの時ちゃんと下がっていれば・・・」
「いや、ルアさんのせいではありません。あの時は他人にアヌビスを擦り付けられなければ何とかなりました。問題はマナーのなっていない冒険者がいたせいです。ルアさんが謝ることはないですよ」
 渚 レイは服の埃を払いながら笑顔でル・アージュを見た。ル・アージュはというと、本当に申し訳なさそうな顔つきで渚 レイを見ている。
「まぁ無事戻ってこれた事ですし、この話はここで終了です。あまりお気になさらずに・・・」
 笑顔で見送ろうとする渚 レイだったが、切なそうな顔つきのル・アージュを見てとっさに「ルアさん!」と引き止める。
 何だろうと思って渚 レイに近づいてきたル・アージュは、次の瞬間パンっと力の無い平手打ちを受けるのであった。
「レイ・・・さん・・・?!」
「これでおあいこです。私ももうちょっと支援がうまければ転がすことも無かったでしょうから」
 渚 レイも自身の支援スキルに自信がなかったから、少々引け目を感じていたらしかったということで、お互い悪いところもあるんだということでル・アージュを責められない事を言った。
「では、また機会があれば狩りに誘いますね」
「・・・はいっ! また誘ってください」
 こうしてル・アージュは女所帯へと帰っていった。

 ル・アージュが女所帯についた時、ペコペコ厩舎にはヴァーシュのペコペコが繋がれていた。どうやらヴァーシュは帰ってきているようだ。
「あらル・アージュおかえり」
「ただいま。これから風呂焚き?」
「ええ、そうよ。ルアも一緒に入る? ネリスは一緒に入るって今湯加減見てるわ」
「私も入るわ。ヴァーシュには話したいことがいっぱいあるから」
 そう言ってル・アージュは鎧を脱いで井戸の側で鎧を洗い始めた。
「ヴァーシュ、モスコはどうだった?」
「うーん、ジオ狩り飽きてきたから気分転換にはなったわ」
「そうなんだ」
「ちょっと移動費がかかるから、足代稼ぐのがちょっと問題かもしれないわ」
 たわいもない狩りの話題。でもル・アージュは久しぶりにヴァーシュと会話してるように思えた。
 鎧を洗い終えた頃には陽は傾き、夕焼けが綺麗に見えた。ル・アージュとヴァーシュの会話はお風呂に入るまで続いた。それまで溜め込んでたものを吐き出すかのように・・・。ヴァーシュもル・アージュに話したいことはいっぱいだったようで、会話が途切れることは無かった。
 ル・アージュもヴァーシュも、結局のところお互いの狩りのことで会話が無かっただけだということで、お互いが気を使っていただけなんだということを知ったのだった。
 ル・アージュは、渚 レイの言うとおり前向きに話し合うことによって気まずさを払拭でき、2人の絆はより強固なものへと変わって行くのであった。それをお互いが知るのにかなり遠回りをしたことも、後の笑い話となるであろうと2人は思うのであった。
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  by lywdee | 2011-06-30 02:26 | Eternal Mirage | Comments(0)

Eternal Mirage(131)

「ルシア叔母さん、ヴァーシュ見なかった?」
 ル・アージュが朝から居間で読書にふけっているルシアを捕まえる。
「叔母さん・・・?」
「ヴァーシュなら朝一からモスコビアに行ったわよ」
「モスコ?」
「今のヴァーシュならモスコビアダンジョンが妥当だと言ったら、あの子朝食も摂らずに出かけて行ったわよ」
 ため息をこぼしながら本をたたむルシア。
「それより何か用でもあったの?」
「ん、たいした用でもないわ。いないからまたジオ狩りでも始めたものかと・・・」
 ぽりぽりと頬をかくル・アージュ。ここ最近ヴァーシュとの会話が少なくなってきてる気がするようで、何か気まずい雰囲気が女所帯で起こっている感がどうしても否めない。
 ただ、理由はわかっている。ヴァーシュがロイヤルガードの道を急いでいるのと、ル・アージュの発光のために渚 レイが同伴している事によるすれ違いの生活が続いているからでもある。ル・アージュ自身、最近は朝か夕方以外でヴァーシュと会うことも無いので、気にはしているようだ。
「ルア、あんたも人のこと気にする前に発光目指して本腰いれたら?」
「私? んー、私はもうちょいゆっくりと成長したいしなぁ」
「まぁあんたはそんな性格だものねぇ、つき合わせている渚 レイも気長だし、どうせ狩りの合間に会話でもしてんじゃないの?」
 ルシアの見解に、ル・アージュの「ははは・・・」と乾いた笑い声が居間に響く。どうやら的を得ているようだ。
「しょうがないじゃない、あそこ人気の狩場だし、アヌビスなんてタゲの取り合いが激しいもんだからレイさんもお手上げの状態よ」
「まぁペアじゃテレポ狩りなんてできないしねぇ・・・」
 飲みかけの紅茶を口にしながら「ふぅ」とため息をこぼすルシア。その様子を見て、フレアが厨房からティーカップセットを一つ持って居間にやってくる。
「ル・アージュ様も紅茶いかがですか?」
 ルシアのティーカップに紅茶を注ぐと、フレアはル・アージュにもお茶をすすめる。
「そうね、いただくわ」
 ル・アージュが軽く受け答えると、フレアは持参したティーカップに紅茶を注ぎル・アージュに差し出した。
「まぁどちらにせよあんたも発光目指してくれないと、私も落ち着いて狩りにも行けないわ」
「へ? なんで?」
 ルシアの言葉にル・アージュが食いつく。
「あんたが発光、そして転生してくれるとねぇ、私としても狩場の調査しなくていいし、姉さんに発光急かされること無くなるからよ」
 紅茶を口にしながらも淡々と語るルシア。
「とりあえずヴァーシュから植物靴返してもらってからが私の追い込みね。異世界で発光するつもりだから、植物靴ないとちょっと効率悪くなる。もっとも、ブラゴレ狙うなら靴なんてなんでもいいんだけど、まぁ姉さんのギルドのG狩りでタナトスタワー行く時に便乗するってのもアリね」
「ほへー・・・、叔母さん色々考えてるんだねぇ・・・」
 紅茶を片手にル・アージュは目を丸くしていた。
 ルシアにいたっては、考えることが山ほどあるのでこの程度で驚かれてもなんとも思わない。むしろ、これぐらいは考えておいてほしいと思うのが率直な感想だ。
「まぁヴァーシュも焦ってるわけでもないし、狩場がモスコに定住するかもまだわからないしねぇ、それでもRGになりたいって気持ちだけは強いようね。パラディンのままじゃクルセ時代となんら変わりばえしないしねぇ」
 紅茶を飲み干しおかわりの請求をするルシア。
「はぁ・・・、私はのんびりゆっくり狩りしたいんだけどなぁ・・・」
「そんな事言ってるからいつまで経っても成長しないのよ」
 おかわりをもらったルシアが、ル・アージュにきつい一言を浴びせる。
 正直心にグサっと刺さるものがあったが、何も言い返せれないのでル・アージュはなんとか話題の変更を試みる。・・・だがそう簡単にルシアの追撃をかわすことはできない。この辺は年の功と言うものだろう。
「叔母さんは教授になったらどうすんの?」
 小一時間ルシアのダメだしを喰らっていたル・アージュがようやく開放される。
「私はねぇ・・・、付与切ろうと思ってるのよ」
「え? 切っちゃうの?」
「とりあえず水付与は切るわね。あまり使い道ないし、むしろ水付与必要な狩場自体行くことないしなぁ」
 ポカーンと口をあけたままのル・アージュ。ルシアの話はまだ続く。
「まぁ火と風は取っておいてもいいんだけれど、教授になるのなんてまだ先のことだし、調べながら狩りしていくことになるわね」
「さ、さいですか・・・」
 ルシアの雑談が一区切りついたところでフレアの口から朝食の用意ができたと告げられる。
 食卓にはすでにクリシュナとネリスが席についていた。
「ルア、あんた朝から何長々とルシアと話し込んでいたのよ?」
「あぁ姉さん、軽く説教してやったから気にしないで」
「説教ねぇ・・・」
「あははははは・・・」
 クリシュナが空笑いのル・アージュと、しとやかに紅茶を飲むルシアを見比べて頬杖ついてため息をこぼす。
「まぁおおよその見当はついたわ。さ、朝食にしましょ」
 クリシュナの一言で女所帯の朝は始まった。この日、ル・アージュの災難はまだ続くのであったが、誰がそれを予想できたであろうか・・・。


                                       続く・・・。
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  by lywdee | 2011-06-28 03:43 | Eternal Mirage | Comments(0)

寝れない

 リューディーです。こんばんわ。

 別にネタがあるわけでもないが、どうしようもなく眠れないんで更新するに至りました。

 ただでさえ眠れないのに、禁煙始めてからというもの寝つきがなおさら悪くなりました。かといってタバコ買いだせばキリないし、どうしたもんだろうと頭を抱えております。

 さて、愚痴ってもしょうがないのでまた布団の中にでももぐるか・・・。
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  by lywdee | 2011-06-22 02:42 | 日常雑記 | Comments(0)

Eternal Mirage(130)

 初夏の長雨、プロンテラは梅雨時を迎えここ数日雨がやむことは無かった。
「退屈だねぇ」
 そんな昼下がり、居間でくつろぐクリシュナの前にフレアが紅茶を運んでくる。
「紅茶のおかわりはいかがいたします?」
「もらうわ。ルシア、あんたは?」
 無言でティーカップを差し出すルシア。相変わらず居間で本を読んでいるルシアに、外の天気なんて関係ないも等しい。
 フレアは無言で2人のティーカップに紅茶を注ぐと静かに厨房に戻っていく。クリシュナにしてみれば、言葉数の少ないこの2人といると正直息が詰まりそうで落ち着かない。
「狩りにでも行くか・・・」
 紅茶を飲み干しやおら立ち上がるクリシュナ。そしておもむろに腰帯に挿していたスピリットハリケーンフィンガーを右手に装着する。
「クリシュナ様、今日はどちらまで?」
「ミョルニール廃鉱まで行ってくるわ。あそこなら雨でも関係ないからね」
「わかりました。戻られるまでにお風呂の準備は進めておきます」
 フレアはそう言いながら玄関の前に洗濯籠を用意した。
「じゃあ行ってくるわ」
 そう言って玄関を出ると同時に消え去るクリシュナ。テレポートでゲフェンまで飛んでいった模様である。
「あれ、クリシュナ叔母さんは?」
 タイミング悪く1階に下りてきたのはネリスであった。
「クリシュナ様でしたら今しがた廃鉱に向かわれましたが・・・」
「ふーん・・・」
 フレアの言葉にから返事で答えるネリス。表情は若干残念そうである。
「何だ、叔母さん狩り行ったのか・・・」
 今度は騎士の鎧に身を包んだル・アージュが2階から下りてきた。彼女もまた狩りに出かける準備だけはしているようだ。
「ルア姉も狩り行くの?」
「いんや、いつ狩りに誘われるかわかんないから支度だけしてんのよ」
 そう言って食卓の椅子に座るル・アージュ。
「スフィンクスダンジョンの4層目にはごっついミノタウロスが沸いてきたからねぇ。プリースト一人じゃ落ち着いてアヌビスなんて狩れないだろうからねぇ」
「そうなのよねぇ・・・、私も支援もらえないとちょっときついわ」
 珍しく会話に混ざってきたルシアに、ル・アージュはちょっと愚痴っぽい返事を返した。
 そんなおり、女所帯のドアをコンコンっと叩く音が雨音に混じって聞こえてきた。
 フレアがドアを開けるとそこには傘をさしてる渚 レイがそこにいた。
「ル・アージュさん狩りに行きませんか?」
「行くよー」
「待ってー!」
 二つ返事で了解したル・アージュの目の前にネリスが立ちふさがった。
「どうしたのネリス?」
「モロク行くなら私も連れてって」
「へ? なんでまた・・・?」
 驚くル・アージュと渚 レイの間でネリスはカートの準備をしていく。
「ネリスさんがスフィンクスダンジョンへ、ですか?」
「んーん。モロクに行きたいだけ」
「何? コンバーターの材料集めでもするの?」
「うん。移動費もかからないからモロクまで飛ばしてくれるだけでいい」
「それでしたらワープポータル出しますよ」
 渚 レイは玄関のドアを開けると女所帯の入り口前にワープポータルを出す。そしてル・アージュとネリスが光の輪の中に身を投じ、最後に渚 レイがポータルに乗っかりモロクへと瞬間移動して行った。
「よかったわねネリス。雨降ってなくて・・・」
「ルア姉、それって皮肉・・・?」
「まぁまぁお二人さん、落ち着いて・・・」
 スフィンクスダンジョンの入り口で、引きつった顔で見つめあう2人の間に入り落ち着かせる渚 レイ。
「ではネリスさんは材料集めだけなんですね?」
「うん。レイさんポタありがとー」
「あ、待ってください!」
 材料集めに向かおうとするネリスを渚 レイが引き止める。そして振り向いたネリスにブレッシングと速度増加をかける。
「ありがとー」
「お気をつけて・・・」
 こうしてネリスはル・アージュらと別れモロクの街に入り、南門を抜けスコーピオンのいるフィールドまで歩いていった。後はめいめい目的を持った狩りが始まったのである。
 クリシュナはミョルニール廃鉱でカード狙いの狩り、ル・アージュと渚 レイはスフィンクスダンジョンでのアヌビスとごっついミノタウロス狩りに、そしてネリスは砂漠でのスコーピオン狩りと、三者三様ではあるがそれぞれの目的が終わる頃にはプロンテラの雨もやんでいた。
「ただいまー」と元気よく帰ってきたネリス。玄関の洗濯籠にはすでにすすまみれのチャンピオンの服が入っている。どうやらクリシュナは先に帰ってきていたようだ。
 ネリスも汗まみれのスパノビの服を脱ぎさり下着姿になる。そして自室から下着と普段着を持ってお風呂場へと駆け込んでいく。
「叔母さんただいまー」
 汗まみれの下着を脱ぎ、お風呂場のドアを勢いよく開いて中に入るネリス。クリシュナは浴槽の中に浸かっていたが、ネリスが入ってきたので浴槽の縁に両腕を置いてそこに顔を乗っけた。
「おかえり。狩りに行ってたのかい?」
「うん!」
「それはよかったね」
 浴槽から桶に湯を入れ浴びるネリスは颯爽と身体を洗い始める。するとクリシュナが湯船から上がりネリスのタオルを取り上げ、そのままネリスの背中を洗い始めた。
「私はもう上がるから、ゆっくり入ってなさい」
「はーい」
 ひとしきり背中を流してクリシュナは風呂場を出て行く。すると今度はル・アージュが入れ違いで入ってきた。
「なんだ、叔母さんと一緒じゃなかったのか」
「ルア姉の背中流してあげるお」
「ありがたいねぇ、ちょっとまっとくれ」
 そう言って浴槽から手桶でお湯を浴びるル・アージュ、そしてネリスが背中を流し始めた。
「あんたコンバーターの材料集めてたんじゃないの?」
「うん。材料だけ集めてきたの」
「へぇ、どうりでルシア叔母さんがコンバーター作ってなかったわけだ」
 ネリスがル・アージュの背中を洗い終えると、そのままタオルをル・アージュに渡し、浴槽から手桶でお湯を汲んで自身の石鹸まみれの身体を洗い流す。
 2人がお風呂から上がってきた頃にはすでに夕食の準備が終わっていた。
 そうして全員が揃って夕食となったわけだが、いつもより静かな夕食となり食卓での会話はあまりなかった。
 かくして女所帯の面々は思い思いに自室に帰って夜を迎えるのであった。
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  by lywdee | 2011-06-21 01:20 | Eternal Mirage | Comments(0)

無題

 休止入ってからもう1ヶ月過ぎたか。リューディーです。

 休止といってもウェルカムに手を出していたから、あまりぱっとした感じはありません。ただ、新PC買うまでどれだけとり残されていくんだろうかってところは心配です。

 ダイエットは地味ーに続けていますが、禁煙の方は「?」って感じです。一応いまんところタバコが吸いたいって衝動はそれほどないけれど、こういう書き物してる時はどうしても吸いたくなる。今も我慢してるんだけどね。

 とりあえず来月課金しようかどうしようか迷っています。まぁ課金してもSSSやるかパラで少し遊ぼうかと思うのですが、15分ごとに落ちるんじゃあねぇ、やってないのと一緒な気がする。

 まぁ@半月もあるし、ゆっくり考えるか・・・。

 みんな元気だろうか?
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  by lywdee | 2011-06-16 18:56 | 日常雑記 | Comments(0)

Eternal Mirage(129)

「やあセラフィー。資金繰りは進んでるのかい?」
 その日クリシュナは、昼間から男所帯に訪れていた。
「クリシュナさんか・・・。ちょっと今は進んでないね」
「そうかい。こっちは私が廃坑通い始めたから、何とか物資と資産は稼げると思うけど、そっちの大将2人はどうなのさね?」
 クリシュナはそう言うと食卓の椅子に腰掛ける。そこへ渚 レイが淹れ立ての紅茶をクリシュナに差し出す。
「悪いね。催促したみたいで・・・」
「いいえ、お気になさらずに・・・」
「うちの大将2人なら今は武器待ちってところかね。まぁ物が物だから、ある程度資金が無いことには投資できないから、2人には地道に資金稼いでもらってる」
 セラフィーもタバコを吸いながら食卓の椅子に腰掛け、渚 レイの紅茶を注いでもらう。
「でも何だ・・・。クリシュナさんが廃坑に通いだしたんなら、女所帯はある程度資金が潤うんじゃないの?」
「スケ若c狙いの狩りだからねぇ・・・、気長に狩りするさね」
 ため息まじりのクリシュナ。セラフィーもつられてため息がこぼれる。
 それを見た渚 レイも苦笑いするしかない。
「先立つものは資金なのは両方一緒か・・・」
「だねぇ・・・。まぁ私の方は即金になるかわからないけど、少しは物資と一緒に回せるように努力はする。後のことは任せるからね」
「お手数かけますね」
「いいってことよ。お互い持ちつ持たれつでしょ」
 そう言って食卓の椅子から立つと、クリシュナはセラフィーの肩をぽんと叩く。
 セラフィーも今に始まった事でもないので、クリシュナには頭が上がらないのが現状だといえる。
「紅茶のおかわりはいかがですか?」
「いただくわ。それはともかく、あんたも一人で背負い込むわねぇ」
「それを言われると何も代えせねぇっす」
 両世帯の資金管理もしているセラフィーだから、悩みは増えても減りはしない。だからこそ心配してクリシュナが気を使ってこうして訪ねてくるのだ。
 まぁセラフィーの気苦労は大体が過剰装備だったり属性武器だったりと、主に女性陣の装備でお金を消費しているのが声にこそ出さないが本音だったりする。それはもちろんクリシュナも知ってはいる。
「じゃあまたそのうち様子見にくるわ」
「ほいほい」
「お茶ご馳走様」
「どういたしまして」
 言うだけ言ったクリシュナが男所帯を後にする。
 そうして残された男2人。渚 レイは食卓で紅茶を口にしながらセラフィーを見た。
「はぁ・・・、リューディーの装備より先にシル・クスの装備の方が先だろうなぁ・・・」
「気苦労が絶えませんね」
 苦笑いする渚 レイ。自分の装備も一通り揃えてもらった手前、たいした事は言えないのだが、それでもセラフィーの苦労は知らないわけではない。しかし、プリーストにできる事など限られているので、自分自身、まったく役に立つことなど無いと思っている。
「セラフィーさん、私ちょっとル・アージュさん誘って狩り行ってきますね」
「ほいほい、いってらっしゃい」
 そうして渚 レイも出かけていくと、セラフィーは一人倉庫整理に出かけていくのであった。

「へぇ~、セラフィーさんがねぇ・・・」
「そうなんですよ。だからせめてオリデオコンぐらいは集めないとなぁって」
「いよいよ~、うちオリデオコンいらないから。出たら全部持っていって」
 スフィンクスダンジョンの4層目で狩りをする渚 レイとル・アージュ。自分も武器で散々お金かけてもらったので、恩返しというほど大それたことはできないが、何かでちゃんとお返ししたいとはつくづく思っていたので、この辺は利益なしでも全然大丈夫な様子だ。
 スフィンクスダンジョン4層目に沸いて出てきたごっついミノタウロスのせいで、ソロ狩りが辛くなってきた渚 レイに護衛でついてきてくれるル・アージュの存在は大きい。狩りとしては充分息も合ってきたので何も心配も無く成立している。
 アヌビスは相変わらず渚 レイの担当ではあるが、ここでの狩りでピンチになることはまず少なくなってきたのは確かなことである。
「今日はこの辺にしときましょうか?」
「そだねー、結構疲れちゃったよ」
「ではポタ出しますね」
 安全を確認したところでワープポータルを出す渚 レイ。光の柱にル・アージュが飛び込んだのを見て、自分もその柱の中に身を投じる。

 プロンテラの男所帯の前に現れたル・アージュと渚 レイの2人。今日の収穫はそれほど無く、オリデオコンは渚 レイに、そのほかのドロップはル・アージュがもらう事にした。
「じゃあまた誘ってくださいねー」
「その時はまたお願いしますよ」
 女所帯へと帰っていくル・アージュを見送ると、渚 レイは男所帯へと入っていく。
「おかえり」
「ただいまです」
 家の中にはセラフィーだけでなく、リューディーも狩りから帰ってきていた様子だ。
「戦利品はオリデオコンだけです」
「あいよ。いつもご苦労さん」
 渚 レイからオリデオコンを受け取ると、セラフィーはカートの中に無造作に置いた。
「今日はカレーだ、しっかり食ってくれ」
「ではいただきますか。主よ今日もまた糧をいただき・・・」
 渚 レイの祈りが始まるのと同時にリューディーはカレーを食べ始める。セラフィーも当たり前のように食べていく。男所帯でのいつもの光景である。
 食事が終われば後は入浴の時間だ。男所帯の風呂は女所帯の風呂に比べて狭いほうである。したがってお風呂は基本的に一人で入ることになる。それぞれが順番にお風呂に入り、全員が上がった頃にはもう夜になっていた。
 みんなが自室に戻ったのを確認すると、渚 レイは燭台に火を移し、居間の蝋燭すべてを消し去り自室へと戻っていく。男所帯の夜は、だいたいこんな感じで過ごすのであった。
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  by lywdee | 2011-06-14 14:35 | Eternal Mirage | Comments(0)

ウェルカム終了

 眠れないリューディーです。こんばんわ。

 今日のメンテでheimdalのウェルカム終わっちゃいましたね。まぁいつかワールドエクスチェンジができる日を夢見てアカウントは残しておこう。めんどくさいアマツの通行手形クエ終わらせてるし、ホーリーライトも憶えちゃったしな。

 ついで言うと、リンカー予定のテコンも作ってアカデミーの依頼こなしてる最中だったし、今更作り直すのも面倒というもの・・・。(-∀-`)ハァ

 まぁ本垢は休止中だし、おとなしくしてるか。PC買うのが先か、ワールドエクスチェンジ来るのが先か、はたまたスルトでウェルカム来るのが先か、先は見えないけどPCの寿命も遠くはないしなぁ。y=-(゚∀゚)・*、"。

 とりあえず復帰までおとなしくしてるか、もしくはSSSクエのためだけに課金するかでちょっと悩んでる。経験値よりアイテムが気になるクエなんだけど、調べると何度もやらなきゃダメなクエストらしい。その辺がちょっと気になる。
 だからそのためだけに課金するのも考え物ですなぁ・・・。

 ただ待ってるのもなんだから、どっかのサイトで詳しいこと調べてから課金するかどうしようか考えよう。
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  by lywdee | 2011-06-08 02:56 | RO戦記 | Comments(0)

Eternal Mirage(128)

 初夏の装いを見せるブラジリス。女所帯は今、揃いも揃って南国ブラジリスに海水浴に来ていた。
「夏だねぇ・・・」
 パラソルの下サングラスをかけて砂浜に寝転がるクリシュナ。鍛錬の賜物の体にビキニをつけてもスタイルはよくとても40代には見えない。
 それと別に、ネリスのカートに積まれた本を読んでいるルシアは、水着も着ないでセージの格好でパラソルの下、読書にいそしんでいる。
 水着姿でないのはフレアも同じ、砂浜にひいたシーツの上にバスケットを並べて海を見ている。
 波打ち際でひとしきり遊んだル・アージュら3人は、お昼ご飯を食べにクリシュナらの元へ戻ってきた。
「おなかすいたー」と、ネリスがフレアの元へ近寄る。そしてバスケットの中からサンドウィッチを取り出してはパクパクと食べていく。
 何故彼女らがブラジリスにきたかというと、ただ単純に暑いということで、それなら海水浴がてらブラジリスに観光に行こうとクリシュナが決めたからである。
 燦燦と照りつける太陽の下、若い衆3人は気分転換に泳がせて自分らは浜辺で潮風を浴びている。そんなクリシュナにルシアは言った。
「姉さんは泳ぐ気あるの?」
「ちょっとは泳ぐつもりよ。鍛錬になるしね」
 そう言ってサングラスをはずすと、クリシュナも姪に混じって昼ごはんを食べ始めた。

 昼下がりはみんな揃ってブラジリスの観光に出かける。フレアとルシアは浜辺で待ってると言ってクリシュナら4人は町まで出かけていった。
「フレア、あんたは泳がないの?」
「私ですか? 私は水着持っていませんので・・・。ルシア様はどうなのですか?」
「私は泳げないのよ」
 姪達がいないので本音を話すルシア。運動オンチなところを姪達には見せたくないらしい。
 小一時間観光に出て行ったクリシュナらが戻ると、クリシュナは変なヒドラで遊んでいる姪達をよそに一人海水浴を始める。海水浴とは言ってもどちらかと言えば潜水で肺活量を鍛えているようにも見える。

 夕暮れが近づいてきた頃、クリシュナはみんな揃ってることを確認し、ワープポータルを出しプロンテラへと帰っていった。
 女所帯につくとクリシュナら4人は普段着に着替え、若い衆はお風呂のそしてフレアは夕食の準備を進めていく。
 そうこうしてお風呂の準備が終わった若い衆は3人揃ってお風呂へと入っていった。
 フレアは夕食の準備の合間に4人分の水着を洗っては居間の片隅に干していく。ルシアとクリシュナはフレアが淹れたハーブティーを飲みながらその様を見つめていた。
「結局あんたはカナヅチのままか」
「今更泳げるようにもなっても仕方ないでしょ?」
「それもそうだ」
 たわいない姉妹の雑談が終わる頃、若い衆3人はお風呂から上がってきた。それを見てクリシュナはルシアを伴いお風呂場へと向かって行く。
「いい湯だったね」
 ネリスが食卓につきながらヴァーシュ、ル・アージュに声をかける。
「さっぱりしたわ」
 ル・アージュもバスタオルで髪を拭きながら食卓へつく。ヴァーシュにいたっては席へつくなり髪を梳かし始める。
 その3人にもフレアはハーブティーを用意し、物静かに厨房へと戻っていった。
 そして夕食の時間。今日はパンとあっさりした肉入りスープが用意された。
「あんた達、たまに泳いだ感想はどうなのよ?」
「楽しかったお」
「涼しかったね」
 めいめいブラジリスの感想を述べながら夕食は始まった。ただ、ルシアだけは何も言わず夕食を食べている。
「また機会があれば連れて行くからね」
 クリシュナはそう言ってルシアの顔を見る。当然ルシアは視線を避けている。 
 そして夕食後、若い衆3人は疲れたのか早々に自室に戻って眠りについた。残されたクリシュナとルシアは居間でハーブティーを飲みながらソファーでくつろいでいる。
 何を話すわけでもないが、2人は黙って向かい合っていた。
 それから小一時間、会話もなくただ向かい合ってた2人だったが、堰を切って声をかけたのはクリシュナだった。
「ルシア、そろそろ寝るわよ」
 飲みきったティーカップを置くとルシアも本にしおりをたて閉じる。
「フレア、お疲れ」
「おやすみなさいませ、クリシュナ様、ルシア様」
 そうして自室に戻って行く2人の姿を見送ると、フレアはようやくお風呂に入って行った。
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  by lywdee | 2011-06-07 15:39 | Eternal Mirage | Comments(0)

やっばいなぁ

 ども、RO休止中のリューディーです。こんばんわ。

 ついにと言うか、時々PC立ち上がらないことがある。おまけに立ち上がっても、インターネットしてたらフリーズする事が多くなってきた。
 うーん、やっぱ寿命なんだろうなぁ・・・。

 そういった訳で、火曜日なってもエタミラ更新していなかったり、ブログの更新自体無くなったらPC逝ったものだと考えてくれていいです。一応日常雑記はちょこちょこ更新するつもりではあります。

 最悪の場合、ネカフェから更新いたします。
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  by lywdee | 2011-06-05 18:54 | 日常雑記 | Comments(0)

もぅいいや・・・

 完全にやる気なくしたリューディーです。こんにちは。

 さて、ウェルカムで遊んでいたアコなんですが、色々調べた結果、育成ストップしてしまいました。

 理由はワールドエクスチェンジができないことと、過去ログ見て育成方法見つけたのはいいが時間がかかることを知って、やる気が一切なくなりました。

 ファーストでアコ育成してたらお金も無くなくなったし、アコで資金稼ぎなんて難しすぎるので手が止まり、おとなしく休止していようと思ったわけなんですよ。

 でもせっかくアマツダンジョン行けるようにしてしまったし、記念にアカウントだけ残しておこうかな? なんて考えたりもする。

 というわけで2PC化するまで多分手をつけないままでいると思われますので放置することに決めました。



 ビバ無駄骨(ノдT)
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  by lywdee | 2011-06-02 11:24 | RO戦記 | Comments(0)

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