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Eternal Mirage(153)

「寒い寒いと思っていたら、雪が降ってたのね・・・」
 居間の窓から見える粉雪を眺め、クリシュナはほのかに湯気立つ紅茶を飲みながら独り言を呟いていた。
 例年に比べるとちょっと遅い初雪ではあるが、クリシュナにしてみれば冬の到来を感じずにはいられないといったところか。
「クリシュナ叔母さん、ルシア叔母さんは?」
「ルシアなら今日も異世界に行ったわよ。何か用事でもあったのかい?」
「うん、コンバーター作ってもらおうかなって・・・」
 ルシアの不在を聞いて残念がるネリス。材料を用意しに砂漠まで行ってきたせいで、スパノビの服が透けるほど汗をかいている。暖炉の前にいても寒さが身にしみるようだ。
「ルシアが帰ってきたら言っといてあげるから、あんたはさっさとお風呂入っといで」
「はーい」
 そう言ってネリスは二階の自分の部屋に戻り、着替えを持ってきてお風呂場へと歩いていく。
(異世界か・・・、しばらく帰ってこないかもねぇ・・・)
 空になったティーカップを眺め、クリシュナはふぅとため息をつく。
「昼までまだ時間があるか。フレアー! ちょっとセラフィーのところに行ってくるから、ルシアが帰ってきたらネリスのコンバーター作ってって伝えといて」
「かしこまりました」
 フレアの返事を聞くと、クリシュナはティーカップを居間のテーブルに置いて出かけていく。

 粉雪舞うプロンテラは、もうクリスマスの準備を始めてるところが多く、露店街も賑わいを見せている。
 クリシュナが男所帯についた頃には、ちょうど仕事を終えた渚 レイが帰ってきていた。
「クリシュナさんこんにちわ。セラフィーさんに用ですか?」
「えぇ、たいした用事でもないけどね」
 渚 レイは玄関のドアを開けクリシュナに中へ入るように促す。
「セラフィー、邪魔するよ」
「クリシュナさんかい? 今日は何用で?」
 工房のテーブルに目録を広げていたセラフィーが玄関に目をやると、クリシュナはセラフィーの前まで近づいて目録を指刺していた。
「どう? うちの若い衆の装備やカードはどれくらいつぶれた?」
「まぁまぁかな? シル・クスの稼ぎ次第だけど、今の資金繰りが終わればネリスの盾に刺すカードぐらいは工面できますね」
「私のほうは順調とは言えないけど、もうそろそろまとまった資金ができなくも無い。ただ売れればの話だし、毎日通ってるわけじゃないから、もしかしたらシル・クスの資金繰りが終わるのと一緒かもしれないわ」
「そうですか・・・。うちの大将もグラストヘイム通ってるから、エルニウムとカードが出ればいいんですけどね」
 目録を丸めてしまうセラフィー。クリシュナはため息ついてセラフィーの肩をポンと叩く。
「あんたも苦労ばっかしょってるねぇ・・・。まぁファ・リーナの装備まで揃えなくてもいいからねぇ、負担はうちの若い衆の装備ぐらいか、迷惑かけてるの」
「仕方ないですよ、元々持ちつ持たれつでここまできたんですから、今更ですよ今更・・・」
 苦笑いしてクリシュナに言い切るセラフィー。クリシュナもその辺は理解しているので、苦笑いで返すしかない。
「紅茶できましたよー」
 厨房から渚 レイがポットとティーカップを用意して工房のテーブルにお盆を乗せる。そして3人分のティーカップに淹れ立ての紅茶が注がれていく。
「ファ・リーナのプリースト昇格にあんたが口ぞえしたんだってね」
 紅茶を口にしつつクリシュナが問う。
「私が転職した時より速いペースで成長しましたから、もう素質ですよ、見てればわかります」
「そうだねぇ、優等生タイプなのよねぇ・・・あの子の場合は・・・」
「私のときはアスコット先輩が口ぞえしてくれたわけですし、今度は彼女がプリーストの資格を満たせばですが、いい後輩が育ちますよ。きっと・・・」
 自嘲気味に答えて紅茶を口にする渚 レイ。
「アスコットねぇ・・・。ナンパ師じゃなければすごいんだけれども、ファ・リーナ見たらまた声をかけるんだろうなぁ・・・」
「そのギャップがアスコット先輩らしいですけどね」
 渚 レイも、自身の先輩がアスコットであることを諦めているようでもあるが、実際支援プリーストの目標でもあるので、彼にしてみればいい先輩ではあるようだ。
「紅茶も頂いたし、そろそろ帰るわ」
「何かあったらこっちから顔を出しますよ」
「こっちも鉱石類溜まったらまた譲渡しにくるわ」
 そう言うが早いか、クリシュナは男所帯を後にするのであった。

 クリシュナが女所帯に帰ってきたときには雪は止んでいた。厩舎にペコペコがいないのを確認すると「ただいま」とゆっくりドアを開ける。
「叔母さんおかえりー」
 風呂上りのネリスが食卓でクリシュナを迎える。どうやらルシアも帰ってきていない様子である。
「ルシア叔母さん遅いね」
「異世界行ってるからね、気の済むまで帰ってくる気配ないね」
「コンバーターがー」
 ネリスはコンバーターを期待しているのがよくわかるほど、食卓に突っ伏して残念がっている。
 そんなときである。
「たーだーいーまー・・・」
 玄関から力ない声でルシアが帰ってきた。その姿はセージの衣装が所々裂けているほどだ。
「おかえり、ずいぶんやられたねぇ」
「姉さんヒール・・・」
「はいはい」
 食卓の椅子になんとか座ると、ルシアはクリシュナのヒールのお世話になる。出血こそ応急処置で塞いではいるが、今日はかなりひどくやられているようである。
 クリシュナのヒールで怪我を治した後は、クリシュナの部屋に戻りまっさらなセージの衣装で居間に戻ってきた。
「ルシア叔母さん、コンバーター作って欲しいんだけど・・・」
「ごめん、少し寝かせて」
 ソファーに寝転ぶと数分と経たず眠りに入るルシア。異世界の調査でかなり疲れているらしい。
「夕方には起きるでしょう、それまで我慢だね」
「むー・・・、仕方ないのね」
「お昼御飯ができました」
 寝にはいったルシアをよそに、フレアは二人分のパンケーキを食卓に並べる。お昼は基本的に軽いものが用意されるのが日常である。
「姉姉達も遅いね」
「あの子らは今が追い込みでしょ? 頑張ってるんだから見守ってあげなさいな」
 クリシュナは姪っ子二人の成長を期待しているので、狩りを頑張っている二人の好きなようにさせている。
 ル・アージュも本格的に転生を目指し始めたので、長時間狩りに集中し始めたル・アージュの成長が楽しみでならない。
 無論ヴァーシュの成長も楽しみの一つである。ヴァーシュにはさっさと自分を追い越してほしいとさえ思っている。
 昼食が終わるとクリシュナはルシアを起こしにかかる。
「ルシア、そろそろ起きなさいな」
「はーい」
 あくびまじりに起き上がるルシア。フレアが紅茶を用意し、それを一気に飲み干してネリスのカートまで歩いていく。
「火コンバーターか・・・」
 文句を言いたそうな感じだが、ルシアは淡々とコンバーターを作っていく。今はコンバーターの需要が低いものだから、コンバーターの作成は基本的に身内限定になっている。
 コンバーターを1セット作り上げたら、今度はクリシュナが「風呂に入るよ」とルシアをつれてお風呂場へと向かっていく。
 ネリスは出来上がったコンバーターをカートにしまうと、厨房のフレアのそばに行き、何をしているのか覗いていた。
「フレア姉何作っているの?」
「これですか? お茶請けにショートケーキでも作ろうと思いまして・・・」
「おやつ?」
「そうですね、ヴァーシュ様もル・アージュ様も今日は帰りが遅くなるものと思いまして、夕食前には戻られるでしょうから、晩御飯までのつなぎにと・・・」
「そうなんだ」
 手馴れた手つきでケーキを作っていくフレアに、ネリスは羨ましそうにその作業を眺めていた。
 それから数刻後、クリシュナとルシアがお風呂から上がり、居間で髪を乾かし始めた頃、フレアのケーキが出来上がる。
 それと時同じくして、玄関から「ただいまー」と狩りに出かけていたヴァーシュとル・アージュが帰ってきた。
「いい匂い・・・、もしかしてショートケーキ?」
 ル・アージュがフレアの手元の白い物体を見つけて匂いをかぐ。
「夕食まで時間もありますから、お茶請け程度ですがいかがなさいます?」
「そうねぇ、お風呂入ってからいただくわ」
「そういうこと」
 ヴァーシュ、ル・アージュの両名は自室から着替えを用意しに2階に上がっていく。それからお風呂に入り、湯上りにネリス共々フレアのショートケーキを頂くのであった。
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  by lywdee | 2011-11-29 03:30 | Eternal Mirage | Comments(0)

眠れね

 北海道は雪景色。おはようございます、リューディーです。

 5時間ベッドで温まっていたんですが、トイレに行ったり何だりで結局眠れず寝るの諦めました。
\(^o^)/

 朝3時ごろから愛猫りとるとともにベッドの中にいたんですが、5時ごろには人の頭の横で丸くなって寝ていました。羨ましいったらありゃしない。

 まぁ最近10時ごろ寝て4~6時に起きる生活が続いたんですが、今日は睡眠薬が効かなかったようです。
 いつも効いているかどうかなんて怪しい限りですが・・・。

 とりあえずりとる坊やに朝飯あげたんで、ベッドに潜りこんでテレビでも見てるか。

 近日中に吹雪になるらしい・・・、嫌な季節になったものだ。(-o-`)ハァ
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  by lywdee | 2011-11-23 05:34 | 日常雑記 | Comments(0)

Eternal Mirage(152)

 プロンテラのある一角、男所帯のセラフィーのいるとある工房。今日も朝から鎚打つ響きが閑静な街角の静寂を打ち消している。
「朝から精がでるな」
 ロイヤルガードのリューディーが工房で鋼鉄作りにいそしむセラフィーに声をかけた。
「最近女所帯からよく鉄をもらうんでな、クリシュナさんの持ってきた石炭も溜まったことだし、鋼鉄の在庫を増やそうと思ってな」
「鋼鉄をねぇ・・・」
「ほら、ルアの姉がアマツで退魔修行してるらしいだろ? だから結果的に鉄が増えるんだが、それを女所帯で引き取ってるから、必然的にこっちに流れてくるのさ」
「ルアの姉? あぁファ・リーナとか言ってたな」
 溶鉱炉に向き合っていたセラフィーが席を立ち、工房と隣接してる厨房からポットを取り上げティーカップに紅茶を注ぎだす。
「鋼鉄はいくらあっても困らないからな、こっちとしては大助かりなんだがな」
 ポットを片手にリューディーのそばに行き彼のティーカップにも紅茶を注ぐセラフィー。
「レイもアマツで修行してた頃よく鉄を持ってきただろ、それにクリシュナさんが廃鉱で石炭を取ってきてくれるから、鉄は多いにこした事は無いのさ」
「なに? 女所帯でファ・リーナも住み始めたのか?」
「いや、彼女は実家からアマツに通っているらしい。あそこは親御さんが厳しいらしいからな、ルアのように勘当されてるわけじゃないようだ」
「ところでレイは今日も仕事か?」
「レイか? あいつは大聖堂に行くって言ってたから仕事じゃね?」
 紅茶を飲み干すとまた溶鉱炉に向かい合うセラフィー。手ぬぐいで汗を拭きながら鋼鉄を作るため石炭をくべていく。
 そんなときである。
「セラフィーさーん、入るわよー」
「お、噂をすればなんとやら・・・。ルア、あいてるぞ」
 セラフィーの声に男所帯のドアが開かれる。
「どうした? ・・・って髪染めたのか?」
「違うよ。私はこっち」
 青い髪の女性の影からル・アージュが身を乗り出す。
「ルアが二人? なんだ、こっちはファ・リーナか」
「妹がお世話になっています」
 ファ・リーナが深々とお辞儀をする。
「お姉ちゃん、恥ずかしいよ」
 照れくさそうにル・アージュがファ・リーナを肘でつつく。
「双子だと聞いてたけど、実際会うと区別がつかんな」
「・・・で、今日は何の用だい?」
 二人を招きいれたセラフィーが、厨房から二人分のティーカップを出しそれぞれに手渡しリューディーがそのカップに紅茶を注ぎいれる。
「お姉ちゃんが集めた鉄を渡しに来たのと私の剣の点検をと・・・」
「そうか、ちょうど鋼鉄作ってたから都合がいい。鉄はそこへ置いといてくれ、剣の点検は今してやる」
 そう言ってセラフィーはル・アージュから2本のクレイモアを受け取る。
 ル・アージュは紅茶を飲んでからティーカップを居間のテーブルに置き、ペコペコに積んでいた鉄を溶鉱炉のそばに置かれている鉄のそばにどんどん置いていく。
「それにしても、よく見なければ区別つかんな。違いは髪の長さと色だけだな」
 リューディーは居間で紅茶を口にしているル・アージュとファ・リーナを見比べて、両者の違いを探していた。
「一応双子だもの、似ているのはしょうがないでしょ」
「まったくだ。性格は正反対のようだしな」
「リューさんもそう言うんだ・・・。どうせ私はがさつですよ!」
「がさつと猪突猛進は違うと思うぞ」
「ぶー」
 ふてくされるル・アージュを見てファ・リーナが微笑む。
「でも何でまた二人で来たんだ?」
 リューディーが素朴な疑問を二人に投げかける。
「お姉ちゃんがブラックスミスの工房見てみたいって言い出したからよ。ついでもあったしね」
「ルアがお世話になってる人だし、ちゃんとお礼を言わないといけないでしょ」
「そりゃぁ、そうだけどさ・・・」
「賑やかそうですね」
 もじもじするル・アージュの言葉が聞こえた直後、渚 レイが男所帯に帰ってきた。
「渚先輩、お久しぶりです」
「おやファ・リーナさんが来ていたんですか。プリースト退魔試験以来ですね」
「なんだ、面識あったのか?」
 リューディーが渚 レイに問いかけると、彼は「えぇ」と答え厨房に向かっていった。
「今紅茶淹れ直しますね」
「ほらルア、点検終わったぞ」
「ありがとセラフィーさん」
 ル・アージュはセラフィーからクレイモア2本を受け取ると、早速腰に刺し嬉しそうにソファーに腰を下ろした。
 その直後、ポットを持った渚 レイが居間に揃った4人のティーカップに紅茶を注いでいく。
「レイさん最近忙しかったの?」
「えぇ、最近というか今もですよ」
「そういえば仕事としか聞いていなかったが、何してたんだ?」
「新人のアコライト達の指導が主ですね。あとアマツダンジョンの退魔修行のお手伝いとか試験とかですよ」
「そりゃあ大変だな」
「でも指導とか育成補助しなければハイプリーストになれませんからね、私自身の勉強でもあるんですよ」
 セラフィーの問いににべも無く答える渚 レイ。
「お茶請けも用意しましょうか?」
「ううん、用事も済んだからもう帰ります」
 そう言って立ち上がるル・アージュとファ・リーナ。
「紅茶ご馳走様でした」
「セラフィーさんありがとね」
「おう、いつでも遊びにこいよ」
 二人が外に出るとまた溶鉱炉に向かうセラフィー。渚 レイは二人が飲んだティーカップを厨房へと持っていく。
「しかし、お前さんがファ・リーナの知り合いだったとはな・・・」
「似てると思っていたらルアさんのお姉さんでしたからね、最初は私も驚きましたよ」
「聞いた話だが、もしかしてファ・リーナにプリーストの進言したのって・・・」
「えぇ、私ですよ」
 そっけなく答える渚 レイ。自身も先輩プリーストやハイプリーストの進言を得てプリーストになったものだから、我が身をもってファ・リーナに進言できたのだと思っている。
「まぁ今現在プリーストになって修行しているんだから、結果オーライなんだろうな」
 溶鉱炉に向かい鋼鉄を作り始めるセラフィー。石炭をくべたことで室内がムッと暖かくなる。
「お昼御飯作っちゃいますね」
 厨房から渚 レイの声が響く。
 そしてセラフィーが鋼鉄を作り終えた後、3人は渚 レイが作ったビーフシチューで昼食を摂りはじめるのだった。
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  by lywdee | 2011-11-22 12:20 | Eternal Mirage | Comments(0)

無題

 クリスマスまでには復帰したいリューディーです。こんばんわ。

 日本シリーズはソフトバンクが優勝か・・・。別に恩恵ないし、ファンでもない。ただ、西武ファンの私に言わせれば、西武に勝ったんだから日本一なれよ程度の思い入れしかない。

 そんな現実はさておいといて、来月なったらPC買うわけですが、買ってからの設定やインストでどれだけ日数かかるかわかったもんじゃない。
 ISDNだからねぇ、処理遅いのよ。本気で。だからまずクライアントのインストールで3日は取られる。その後の設定や細かい作業は置いといてパッチで丸1日か2日はつぶれる可能性が。

 まぁ去年から苛まれていた電源落ちからようやく開放されるかと思うと、正直嬉しいが、そこはリアルダメ人間の私、PC1台のくせにアカウントが3つも・・・。とりあえず女垢のメインから手をつけていこうと計画中。

 世間では買取露店なるものがきてるみたいね。どうやってライセンスとやらが取れるのかしら? SNSと並行で情報収集だけせねば・・・。課金したらすぐにでも買い取り露店出したいのさね。知ってる人は情報頂戴。m(-▽-)m

 ではまた何かあったら更新します。(・ω・`)ノシ
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  by lywdee | 2011-11-20 22:37 | RO戦記 | Comments(0)

Eternal Mirage(151)

 日々寒さ増すプロンテラ。初雪こそまだではあるが、季節は徐々に冬へと移り変わろうとしている。
 そんな冬への階段を上る女所帯では、今日も朝からいつもと変わらぬ賑わいを見せている。話題はもっぱらル・アージュの発光の話である。
「ルアの発光が先か、ルシアの発光が先か・・・」
 女所帯の主、クリシュナが食卓を囲む二人を見比べている。
「姉さん、私なんかよりルアの発光が先でしょうよ」
 トーストを食べながらルシアがクリシュナを見る。ルシアとしては、狩りより知識が優先されるので、今は狩りよりも異世界の動向が気にかかる。噂として聞いている異世界の新しい情報は、すでにルシアの耳に入ってきているからだ。
 肝心のル・アージュはと言うと、猪突猛進の性格からは感じられぬほど狩りはのんびり狩りたいというギャップがある。それでも最近は、姉のファ・リーナがプリーストになっていることから焦りにも似た感情が沸々と沸いているようで、毎日狩りに出かけているほどである。
「お姉ちゃんに先越されたら泣くわ」と言うのが本音らしい。
「渚 レイも本業で忙しいだろうからねぇ。1人で頑張りなさいな」
 クリシュナも人のことを言えるほど暇ではないが、それでも姪っ子の成長が気にかかるようだ。
「ヴァーシュほど時間はかからないとは思ってないけど、私は私なりに頑張っているよ」
「そうだねぇ、去年はヴァーシュの追い込みで気をつかっていたからねぇ」
「私は人気の狩場で狩りしていたから、ペースはゆっくりでしたね」
 パラディンになってから気持ちに余裕ができたのか、ヴァーシュはただ微笑むだけである。
 そんなヴァーシュも最近は討伐隊に入り、モスコビアでの狩りは気合が入っている。もちろんロイヤルガード目指してペースは上がっていると言ってもよい。
 ネリスは発光と縁遠いがそれでもル・アージュの追い込みにむけて貯金はしている。もちろん回復剤などの消耗品代や、転生してからの軍資金のためでもある。
 ミノ狩りに移ってからと言うものお魚が回復手段に変えてもらったものの、ル・アージュの戦利品だけでは元手は微妙なラインなので、ここは一枚でもミノc出してもらった方が嬉しい。しかしこればかりはル・アージュの運次第なので、「クリシュナ理論」を実践してほしいところではある。
「まだ追い込みって程でもないから私は自分のペースで狩りできればいいのよ」
「実の姉がライバルってところに問題はあるけどね」
 ルシアに突っ込まれては返答に困るル・アージュ。しかしそれだけファ・リーナが優秀だと言うことに抵抗があるのでぐぅの音も出ない。
「まぁヴァーシュや私じゃないけど、ファ・リーナの装備は親が用意してくれるだろうし、ルアの装備は私達で何とかしてあげるわよ」
「お手数かけます」
 朝食が終わると早速狩りの準備を始めるル・アージュ。今日もモロクで修行するようである。
 狩りに出かけるのはクリシュナ、ヴァーシュ、ル・アージュの3人。ルシアは異世界の情報集めに出かけるというので、ネリスはフレアと留守番になる模様だ。
「いってらっしゃぁい」
 ネリスに見送られ4人はめいめい自分の目的の場所へと出かけていく。
 そしてネリスはプロンテラ東門のカプラ職員のもとへ行き、倉庫の消耗品をチェックしていく。
(ルア姉の消耗品が一番お金かかるのよね、そろそろバーサークポーションの補給した方がよさそうね)
 常に買い置きしている消耗品、お金がかかるのはいたしかたないとして、問題は軍資金である。
 今は資金繰りに走るクリシュナと、お金のかからないヴァーシュの戦利品でなんとかまかなえてるが、ヴァーシュもバーサークポーション使うとなれば出費も増える。ここはクリシュナのカード運にかかっていると言える。
 無論ル・アージュのカード運も軍資金稼ぎにはかかせないが、こちらはそれほどカード運のないル・アージュなので大きな期待は一切していていない。別に信用していないわけでもないが、ル・アージュがカード出したのは今までジオグラファーカードただ一枚。期待するだけ無駄とは言わないが、お財布係のネリスにしてみれば、ル・アージュの戦利品には大きな期待はしていない。
 その後ネリスはリヒタルゼンに行き、バーサークポーションとハイスピードポーションを買いだめしていく。
 そしてお昼ごろ、今日は誰も帰ってきていないので、ネリスはフレアとともに静かな昼食を摂りはじめる。話題も無いのでフレアとの食事はいつも静かなものになる。
 お昼が過ぎると誰か彼か帰ってくるのが最近の日常である。まず帰ってくるのがル・アージュ。戦利品はいつも倉庫にいれてから帰ってくるので、ネリスはヴァーシュの戦利品とまとめて売りに出かける。そういうわけでル・アージュは寒空のした、外で鎧の返り血や血糊を洗い落としに入る。
 次に帰ってくるのがクリシュナ。こちらはすす汚れなので玄関でチャンピオンの服を脱ぎお風呂場へと向かっていく。当然ネリスもここで便乗してお風呂を済ます。
 ヴァーシュが帰ってくる頃になると日も傾き、ル・アージュと二人でお風呂に入る。その間にネリスはル・アージュ、ヴァーシュの戦利品の清算にカプラ職員のもとへと出向く。
 最後に帰ってくるのがルシア。こちらは狩りではないので戦利品はないし服も汚れることも無い。ただ調べ物があるので帰宅後は決まって居間で紅茶を飲みながら文献を読み始めるのが日常。
 全員が帰ってきてお風呂などを済ませると夕食の時間になる。今日の夕食はグラタンにサラダと質素なものだった。
『いただきます』
 5人の声が揃うと夕食の始まりである。
「・・・で、ルアの調子はどうなのよさ?」
「地道に狩りしてるよ」
「リーナが身近にいないからねぇ、向こうの様子がわからないのが気にかかるけど、頑張りなさいね」
「はーい」
 比べられることには慣れてはいるが、そばにいない分ファ・リーナの成長が気にかかるル・アージュ。まぁそう簡単にプリーストが発光することなどないと思われるがそこはファ・リーナ、油断はできないとル・アージュは思っている。
「まぁ渚 レイにしろ、ファ・リーナにしろ、最近の支援プリーストはアヌビスいるから油断はできないだろうねぇ。前例があるから・・・」
「前例ってアスコットさんのこと?」
「それ以外に誰がいる?」
 クリシュナはグラタンを食べつつル・アージュを見る。
「アスコットさん最近見ないね」
「本業が忙しいんでしょ? 落ち着いたらまた会えるさ」
 ル・アージュとしてはアスコットに会えないのがちょっと寂しいものはあるが、年の瀬に入ればぐっと出会う機会が少なくなるのは当然と思う。クリシュナの在籍しているギルドにしても年の瀬は集合率が低くなるのは知っている。クリシュナ自体も慣れているので年末年始はギルドに顔出しぐらいしかしていない。
 そんなこんなで夕食が終わるとフレアが食器を洗い始め、ルシアが1人お風呂に入りに行く。
 そして何事もなく夜を向かえ、フレアを除いた5人は眠りにつくのであった。
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  by lywdee | 2011-11-15 12:14 | Eternal Mirage | Comments(0)

暇です

 カムバックの対象から外れていたリューディーです。こんばんわ。

 まぁカムバックはさておいて、二代目PC買うまで@一月といったところでしょうか。貯金は地道に増えて、不足の事態が無ければ来月中旬には買って、ダウンロードに3日、パッチで2日くらいかかるんじゃないかと思われる。

 復帰第一弾としては女垢課金して資金稼ぎとパラ育成、騎士の育成を計画しています。特に騎士は討伐対象でめぼしいMOBいないし、クリシュナ理論でミノc狙いの追い込みって気もします。発光までミノ狩ってれば数枚出るだろうと思われるが、まずジョブのカンストのため、植物靴履いてジオ狩りしてからかもなぁと思う次第・・・。

 できれば早くあの鎧を脱ぎさってLKの鎧着たいという思い入れが・・・。
 まぁここで書くほどの内容ではないけど、週刊エタミラの更新で騎士を転生させないと話題にも困ると言うのが本音。

 アンフロ風鎧や木琴(ローレベル)ベントスあれば、カードはくそだが氷Dでアイスタイタン狩れるんですけどね。贅沢は言っていられない。ウアcでも出ればいいのだけれど、討伐隊の対象外だし、ピヨると思う。やっぱり騎士はミノが主食となるのだろうか? 純Agi騎士いない我がGとしては、参考になるGMもいないし、Lv帯も合わないからせめてベース90超えるまではソロしかないだろうな。

 90超えれば誰か彼かと組めるだろうし、そうなったら討伐隊組んで発光まで犬ビス食えるかもしれない。問題は時間帯が合うか合わないかだと思う。まぁ平日は基本的にソロで狩りするしかないだろう。

 とりあえず来月に二代目買ったら順番に課金していこう。うん。

 そうそう、ダイエットの方ですがやっと横ばいが終わって体重減り始めました。禁煙はたぶん進んでると思う。まぁラグナ始めれば基本的には吸わないのでやめられると思う。
 今は時間をもてあましているので、筋トレと食事療法で地道なダイエットしています。

 それと二代目買えば、貯金も落ち着くので宝くじに希望を乗せたいと思ってるんですよ。神奈川帰りたいですからね。
 神奈川帰ればお気にゲーセンあるし、りとるのかかりつけの獣医さんいるし、個人的には生活楽なんですよ。埼玉のオフ会にも出れると思う。リアルなDBメンバーに会いたいってのもあるしね。

 DBのみんなと会ってみたいものだ・・・。

 ではまた、何かあれば更新します。
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  by lywdee | 2011-11-13 18:51 | 日常雑記 | Comments(0)

振り返って

 休止中のリューディーです。こんばんわ。

 過去ログ振り返って思うのは、1年近くで誰か彼か転生してる事に気づく。
 今年の2月にヴァーシュ(現パラディン)が発光転生。
 09年12月にシル・クス(現チェイサー)が発光転生。
 08年8月にクリシュナ(現チャンプ)が発光転生。
 さて、来年は誰が発光転生できるだろうか? Lvだけで言うなら渚 レイ(プリ)ルシア(セージ)頑張ればル・アージュ(騎士)ってところか・・・。
 順番で言えば女垢から発光者を出したい。

 まぁ今年はPCが調子悪くなったので見た目ほどやっていないし、休止もけっこういれてるのでめぼしい成長はしていない。
 冬に二代目買うので、次の発光転生は来年に回ることでしょう。

 改めて見ると、チャンプは去年からろくに動かしていないのと、RGはチェイサーの3次転職と資金稼ぎを平行にすすめているのでほとんど動かしていない。チェイサーはパラディンと同様3次転職まで育てたいところで、メインのキャラを控えて優先的に育てたいのですよ。

 プリをハイプリしたいと言えばしたいのですが、急いで発光させるほどうちのG、アクビが揃ってるし、前衛もそこそこ数がいる。ならば個人的に育てたいキャラを優先しても問題が無いでしょう。

 今は上位2次よりも盾になれる3次職ってところですかね? まぁ二代目買ったらぼちぼち手を入れていこう。
 それじゃまた書きたい事ができたらRO戦記と日常雑記の更新します。エタミラは確実に火曜日に更新してるしね。ではまた・・・。(≧▽≦)ノシ
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  by lywdee | 2011-11-10 18:20 | RO戦記 | Comments(0)

Eternal Mirage(150)

 木枯らし舞うプロンテラ、季節は秋から冬へと徐々に移り変わり始めていた。
 そんな季節の変わり目を迎える女所帯では、朝から狩りの話で賑わいを見せていた。
「ルアもだいぶソロでも狩りに行くようになったわね」
 女所帯の主、クリシュナがル・アージュを見つめて呟く。
「レイさんのおかげで自力ついてきたしね。今は1人でもなんとかなるようになってきたわ」
 パンを片手にル・アージュが言う。最近は1人でピラミッドダンジョンの地下2階でミノタウロスを狩っているので、渚 レイも護衛に誘わなくなってきている。
「お姉ちゃんも頑張っていることだし、私も負けてられないからね」
「そうだね、リーナは天才だしね。相方もいることだし、どっちが早く転生を迎えられるか・・・、楽しみだねぇ」
「叔母さんまで親父みたいに比べるの? 叔母さんは平等に見てくれると思ってたのに・・・」
「悪い悪い・・・、ルアの騎士生活長いから、ついね・・・」
 ツンと顔を背けるル・アージュ。そんな姪の姿にクリシュナは、半ば申し訳なさそうに手を合わせル・アージュに謝る。
「それ以前にルアがリーナに勝ってる所なんてあった?」
「う・・・、それを言われると・・・」
 ルシアの問いにル・アージュはたじろぐ。正味、姉に勝ってるところを模索しても素質で勝ってるところが思いつかない。
「比べられるのは嫌かもしれないけど、勝ってるところがないんじゃ比べられてもしょうがないと私は思うのよ」
「勝ってる部分はあるにはあるもの!」
 むきになって立ち上がるル・アージュ。
「ほう、なら言ってごらん」
「む・・・、胸の大きさとか・・・」
「女としては勝ってると言いたい訳?」
 ルシアの口撃に答えるル・アージュだったが、その顔はもう耳まで真っ赤である。
「確かにあんた、体型だけは母親譲りだけど、冒険者としての素質はどっこいどっこいだしねぇ」
 自分から言い出しただけに収拾のつかない状況にル・アージュは顔を赤らめたまま椅子に座る。
「ルシアぁ、あんたも胸の大きさは母さん譲りなんだから人のこと言えた義理? それにルア、そんなこと勝っても嬉しいの?」
 クリシュナが収拾をつけるように口を挟む。するとルシアも口をふさいだのだった。
 かくして朝食を取り終えると狩りに行くものとそうでないものに分かれる。
「お姉ちゃんより先に発光するぞー! おー!」
「頑張ってね、ルア」
 自ら発奮するル・アージュを優しく微笑んで答えるヴァーシュ。
「ヴァーシュはモスコビア?」
「うん。最近討伐隊が組まれているから、それに参加してみることにしたの」
「いいなぁ。私はピラミッドでミノ狩りだわ。カードでも出ればネリスも納得するからね」
 二人がペコペコを厩舎から連れ出すと、揃って東門を目指す。カプラ職員に転送してもらうためだ。
「ルシア、自分が胸ないこといい事に、人の胸のサイズで計ろうとする癖やめなさいな」
「はぁーい」
 空返事で答える妹に釘を刺すと、クリシュナもテレポートでゲフェンへと飛んでいった。
 残された三人、ルシア、ネリス、フレアは、それぞれ家事やら読書にいそしむ。ネリスはすることが無いので、露店散策という散歩に出かけるのであった。

 ル・アージュはモロクにつくと、カプラ職員から倉庫サービスで預けられているおいしい魚を補充する。さすがに白ポ代は稼げていないものの、お魚代はかろうじて稼げている。あとはドロップさえよければ速度ポーション代もなんとか稼いでいられる。問題はル・アージュ自体のレア運にかかっていると言う狩りである。
(そろそろ本腰いれて狩りしないと、ほんとにお姉ちゃんに抜かれちゃうな。それだけはなんとしても避けたい!)
 ピラミッドまでの道のりを急ぐル・アージュの心の叫びが、狩りのテンションを上げていく。
「さぁ、今日も頑張るぞー!」
 1人息巻いてピラミッドに入っていくル・アージュ。最近は多忙な渚 レイから狩りに誘われなくなってきているので、否が応にもソロでの狩りに発光がかかっている。
 ピラミッド地下2階でのドロップはけしておいしいわけでもないのだが、カードが出れば元は取れるので、『クリシュナ理論』を実践する機会が回ってきている。ただ、その階はそこそこ人気のある狩場なので、ル・アージュ自身もペース配分やテンション維持に気を使っている。その辺はスフィンクスダンジョンで渚 レイとの狩りで経験しているのでまだ我慢はできるようだ。

 ヴァーシュはモスコビアにつくと、中心街で待機している討伐隊の隊長に討伐の申請を出すと、桟橋でグスリを弾き、クジラ島を呼び出し未開の地に向っていく。
 資金繰りこそできないが、消耗品代の元手は取れているのでここで自力を養い、ロイヤルガードを目指して狩りをしていくことにしている。これでカードの出る狩場だったらいいのだけれども、そこまで贅沢は言ってられない。とにかく数狩ることが目的である。
「ルア、1人で大丈夫なのかな?」
 未開の地につくなりル・アージュのことを気にかけるヴァーシュだったが、中心部についた頃にはパラディンとしての自覚か? 一介の戦士として槍を振るいババヤガやウジャスを狩り続けていく。
その集中力はクルセ時代のオーラロード中のものと同様で、繊細かつ大胆に未開の地を駆け抜けていく。

 クリシュナは資金繰りのため、ミョルニール山脈の廃鉱の中にいた。狙いはもちろんスケルワーカーカードである。
 修羅への転職も勧められている彼女であるが、今は自分の3次職転職のことなど視野になく、資金繰り一本に的を絞って狩りをしている。スフィンクスダンジョンではいいとこなしだが、ここでのドロップはセラフィーの製造のために必要なものが多く、カードも今ではかなり高騰している。
 クリシュナとしては、自身の転職よりも、姪のヴァーシュの転職や、ル・アージュの転生が重要視しているので、自分は転職を後回しにしても資金繰りできるのは自分だけだと思い、自分のできることを優先している。たとえヴァーシュが自分より先に3次職になることになってもかまわないのだ。
 むしろクリシュナはヴァーシュに対しては自分を追い越してほしいとさえ思っている。

 そんな三者三様の思いを胸に、彼女達は狩りをしていくのであった。

 そして日が沈むころ、クリシュナはワープポータルでプロンテラに戻ってきた。ただ、ドアを開ける前に、自身に速度増加をかけ東門のカプラ職員の下へとまず向かう。戦利品を預けにいくのだった。
 それから女所帯に戻り、ドアノブを握ろうとしたその瞬間、バン!! と勢いよくドアが開き、クリシュナのその顔面に直撃したのだった。
「叔母さん! 大丈夫ー!!」
 内側からドアを勢いよく開けたのはル・アージュだった。
 クリシュナは鼻を押さえてはいるものの、指の隙間からは赤い液体がポタポタと流れ落ちている。
「るーあー・・・!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
「あら姉さん、帰ってきてたの」
 玄関の前でのやり取りを見ていたルシアは、鼻血を出してしゃがんでいる姉にそっけない言葉をかける。
 クリシュナは自分の鼻にヒールをかけ立ち上がる。
「姉さんほんと日常では運がないわねぇ。先に『ただいま』の一言でもかければいいのにさ」
「今度からそうさせてもらうわ」
 鼻血が止まったクリシュナは、玄関でチャンプの服を脱ぎ風呂場へと歩き出した。
「ルア、今度からドアはゆっくり開けなさい」
「わかりました・・・」
 うなだれるル・アージュ。とりあえず説教はクリシュナがお風呂から上がってきてからだと諦めた。
「ルア、姉さんは私がなだめておくから、さっさと東門行っといで」
「はい・・・」
「まったく・・・、姉さんもほんと運がない」
 ル・アージュを見送ったルシアは、そのままお風呂場へと歩いて行く。どうやらクリシュナとともにお風呂に入るようだ。
 数分後、ル・アージュが女所帯に帰ってきたときクリシュナはもう風呂から上がっていた。
「ルア、ちょっとここに座りなさい」
 食卓についているクリシュナが隣の椅子を指差しル・アージュを呼ぶ。
 ル・アージュも説教がくる事は覚悟していた。
「ルア、今度からドアを開けるときは外を確認してからゆっくりと開けなさい」
「はい・・・」
「次同じ事あったら覚悟しておきなさい」
 それだけ言ってクリシュナは席を立った。ル・アージュにしてみればもう終わり、と首をかしげた。どうやらルシアがクリシュナに何か言ったものだと思われる。
 ただ、何事も無く説教が終わったことの方がル・アージュには恐怖だった。
 クリシュナは居間で紅茶を飲みながらルシアと何か話し込んでいたが、ル・アージュにしてみればルシアに礼の一つでも言いたかったが、クリシュナがいる手前、今礼を言いに行くのは火に油を注ぐようなもの。ここは明日にでもルシアに礼を言わねばと思うのだった。
 そして数分が経ち、フレアの声で夕食が用意されたのだが、ル・アージュは気が気でなく夕食の味さえわからぬ緊張に満ちた食事となるのであった。
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  by lywdee | 2011-11-08 03:22 | Eternal Mirage | Comments(0)

ウェルカム終わって・・・

 3週間フリープレイで楽しんでおりましたが、先のメンテでウェルカム終了しました。

f0158738_1159173.jpg 銃奇兵もジョブが高くベースは低いので、ジョブ先行していたので手軽なクエストでベースを稼ぎ、72:40になりました。

 支援プリを目指していたのですが、いろんな人と話した結果、D70で止めてAに振ろうと決めました。転生まではソロで犬相手にTUしてく事になりますが、討伐クエストで犬ビスが対象になっているので、ジョブがカンスト次第犬狩りに移行するものと思われます。

 犬狩りはA型の方が楽らしいので、頑張って育てていこうと思うのですが、大丈夫なのかしら?

 とりあえず育成方向が定まりましたので、PC二代目買ったらローテーション組んで育てていこうと思いますね。

 では、今度は二代目買った頃にINしたいと思います。それでは・・・。(^-^)ノシ
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  by lywdee | 2011-11-02 12:12 | RO戦記 | Comments(0)

Eternal Mirage(149)

 ハロウィン真っ最中のプロンテラ。女所帯の玄関には、フレアが作ったかぼちゃの灯篭が飾られていた。
「とりっくあとりーと!」
 玄関の前で響く子供達の声がするたびフレアはドアを開け、お菓子包みを渡していた。
 女所帯にいるのはフレアを含め3人が留守番をしていた。
 ルシアは居間で読書にいそしみ、ネリスはかぼちゃケーキを食べながら厨房と玄関を行き来するフレアの姿を見ていた。
「ネリスもお子様なんだから街に出かけてみたら?」
「そこまで子供じゃないよぉ」
 本を読みながらも茶化すルシアだったが、ネリスは文句の一つこぼすのだった。
「お散歩行ってくる」
 ケーキを食べ終えたネリスがカートを引き出し街に出る。
 街は仮装した人の群れであふれかえっていた。特に子供達は見るも鮮やかにいろんな仮装をしてお菓子をもらいにあちこちの家で「とりっくあとりーと」と叫んでいる。
 露店街にも顔を出すが、その露店の半数は仮装をした商人系の冒険者たちである。
「楽しそうだなぁ・・・」
 子供達は普通の民家だけでなく、仮装した商人たちが開く露店からもお菓子をもらっている。子供達もわかっているのか、仮装した商人たち以外には声をかけていない。
「もうそんな時期か・・・1年って早いなぁ」
 特に露店を出すわけでもなく、ネリスは露店街で物色していたがめぼしいものは無く、小一時間露店めぐりして家路につく。
 帰ってきた頃には厩舎にペコペコが二匹繋がれていた。ヴァーシュとル・アージュが帰ってきていることを容易に想像できた。
「ただいまー」
 カートを引き込み中に入るネリス。食卓で「おかえりー」とル・アージュとヴァーシュがかぼちゃのケーキを食べながらくつろいでいた。
「お姉たち帰ってきてたんだ」
「んー、人が多くてね、効率悪いから帰ってきた」とル・アージュ。
「私はハイスピポ切れたから、ちょうどいいから帰ってきたのよ」
「後はクリシュナ叔母さんだけか・・・」
 ネリスも食卓の椅子に座ると、フレアがさりげなく紅茶をネリスの前に差し出す。
 当のクリシュナは朝からミョルニール廃鉱で狩りをしているはずだった。
「叔母さんくる前にお風呂用意しよっか」
 ケーキを食べ終えたル・アージュが立ち上がる。ネリスも紅茶を飲み干しヴァーシュと同時に席を立つ。
 役割分担はじゃんけんで決められた。結果はル・アージュが火熾し、ヴァーシュが薪割り、ネリスが湯加減の担当になった。
「あんた相変わらずじゃんけん強いわねぇ」
「へへー」
 かくして3人はそれぞれの担当に分かれてお風呂の準備を始める。
「ネリスー! 今日はちょい熱めにするわよー」
「わかったー」
 ル・アージュの叫び声にネリスが答える。
 ヴァーシュはヴァーシュで薪を割り、溜まるとル・アージュのもとへと運んでいく。
 晴れてはいるものの気温は低い。それでも火熾ししているル・アージュの額には玉のような汗が流れ落ちる。
「ルア姉、もういいよぉ!」
 風呂場から聞こえるネリスの声にル・アージュの手が止まる。
「ヴァーシュ、もういいって」
 火熾しが終わったル・アージュがヴァーシュに向って叫ぶ。
 汗だくのル・アージュと、ほんのり汗をかいたヴァーシュの二人が揃って家の中に入っていく。
「クリシュナ叔母様、まだ帰ってきてないのね」
「じゃあ私達で先入っちゃおうよ」
 そう言ってル・アージュらは、自室に帰って着替えの用意をして下りてくる。そしてお風呂場へと向かって行く。
「ハァ・・・、生き返る・・・」
 ル・アージュは湯船に浸かって浴槽の縁で腕を組み、そこに顔を置く。ヴァーシュとネリスは揃って髪を洗っている。
 そしてそんな二人の頭に手桶でお湯をかけていくル・アージュ。
 髪を洗い終えた二人と入れ違いにル・アージュが髪を洗い始め、ネリスが手桶でお湯をかける。
 それから三人で背中を流し合い、泡を流すとクリシュナがお風呂場へと入ってきた。
「叔母さんおかえり」
「あんたたちもう上がるんでしょ? 私も入らせてもらうよ」
「ルシア叔母さんは?」
「あぁ、ルシアなら昨日入ったからいいってさ」
「叔母さん、背中流してあげる」
 浴槽に入るル・アージュとヴァーシュ。ネリスはそのままクリシュナの背中を洗い始める。
「悪いね、ネリス」
「叔母さん、今日は遅かったね」
 ル・アージュがクリシュナに問いかける。
「んー、ちょっとすいてたものだから頑張ってみただけさね」
 にべもなく答えるクリシュナ。浴槽の二人は久々に入るクリシュナとの入浴に懐かしさを感じていた。
 それでも4人もお風呂場にいると、心なし手狭に感じられ、ヴァーシュとル・アージュは先にあがることにした。
 それからしばらくして、4人の入浴が終わると晩御飯が用意されていた。
 今日はミートソースパスタとコーンスープであった。
『いただきます』
 食卓に5人が揃い、ちょっと早い夕食をとり始める。
「そういえばお姉ちゃんの相方ってどんな人だろ?」
「私見たわよ」
 ル・アージュの疑問にルシアが答える。
「ねぇ叔母さん、どんな人だった?」
「あれが相方って言うならそうなんだろうけど、女のソウルリンカーだったわよ」
「ソウルリンカー・・・」
 思わずフォークが手から滑り落ちるル・アージュ。ヴァーシュとネリスは意外そうな顔でお互いを見つめていた。
「まぁ見かけただけだからどうだかわからないけどね」
 目を閉じもくもくとパスタを食べるルシア。クリシュナも驚くことなくコーンスープを口にしている。
 ル・アージュとしては、相方と言うからには騎士系かクルセ系だと思い込んでいただけに、意外すぎる答えが返ってきたのでしばし困惑していた。
「誰が誰を相方にするかなんて人それぞれでしょ。気にしたところで私たちが口出しする必要性はないでしょうよ」
「それはそうだけど・・・」
 ルシアの言葉にル・アージュはそれ以上問い詰めなかったが、姉の相方がソウルリンカーであることが意外すぎて、少々心配になってきた。
 夕食が終わると、フレアが厨房で洗い物をしている中、ネリスが外のかぼちゃの灯篭の火を消しに行く。ネリスにしてみれば長い1日が終わったなぁと感じていた。
 居間ではクリシュナ、ルシア、それにル・アージュとヴァーシュがソファーに座りくつろいでいた。特に会話があるわけではないが、夜前なので紅茶ではなく、ブドウジュースが振舞われている。ルシアが見たというソウルリンカーの情報が少ないので、ル・アージュは少々やきもきしていた。
 まぁル・アージュが心配したところで、男っ気の無いファ・リーナに男の相方なんてできないし、あの父親が許すとも思えない。そんな姉だからこそ女の相方ができただけでもマシかと思わずにはいられなかった。
 それから小一時間経った頃、クリシュナが立ち上がり皆に寝るよう促す。
 こうして女所帯の長い1日が終わるのであった。
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  by lywdee | 2011-11-01 02:54 | Eternal Mirage | Comments(0)

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