<   2013年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 

Eternal Mirage(172)

「厩舎の工事終わりました」
「すいませんねぇ、急に頼んだりして」
 女所帯の主、クリシュナが大工さんに頭を下げる。
 そう、かねてから頭にあった厩舎の拡大工事を大工さんに頼んでいたのが今日終わったのだ。
「冒険者アカデミーの合宿がきてからというもの、厩舎を拡大したいってお客さんが増えたから、こちらとしても嬉しい悲鳴ですがね」
「うちの子達もご他聞に漏れずロイヤルガードにルーンナイトになったからねぇ、これで厩舎の心配がなくなったわ」
 新しくなった厩舎を見て、クリシュナはホッと胸を撫で下ろした。
「グリフォンにドラゴンですか。まぁお互いが喧嘩しないよう施工しましたので大丈夫かと・・・」
「それだけじゃないわ。うちの妹も騎乗動物飼いたいって言ってたからねぇ、その分も作ってもらって助かったわ」
 クリシュナは頑丈になった厩舎の3匹分のスペースを見てため息をついたが、ようやく問題が解決したことに対して苦笑いで大工さんを見た。
「じゃ、次の現場がありますんで、何かあったらまた連絡ください」
「お世話になりました」
 立ち去る大工を見て家の中に戻るクリシュナ。
「あんたもプロフェッサーになったというのに、本の虫は相変わらずか・・・」
「んー、する事変わんないから、だから転生はそんなに気にしてないって言ったでしょ」
「まぁ少しは変わったでしょ。転生したって言っても、覚えることいっぱいあるんだから」
 居間で紅茶を飲んでいるルシアは、呆れる姉の台詞を聞き流しながら新しい文献などに目を通している。
「わー、厩舎が新しくなってるー!」
 ル・アージュの声が女所帯の中まで響いてきた。どうやらドラゴンを借りてきたらしい。
 クリシュナが外へ出るとル・アージュは真新しい厩舎にドラゴンを繋いでた。
 それと同時にバッサバッサと羽音を立てるグリフォンが舞い降りてきた。
「厩舎が新しくなりましたのね。ちょうど良かったですわ」
 着陸したグリフォンから降りるヴァーシュ。ル・アージュもドラゴンを繋ぎ終わり、帰ってきたヴァーシュに手を振る。
「あんたたちの希望通り厩舎は新しくしたわ。これからはしっかり稼いでもらったりしてもらうからね。肝に銘じておきなさいね」
 喜ぶ姪に叱咤してクリシュナは女所帯の中に戻る。
 ル・アージュもヴァーシュとともに女所帯に入り、食卓に座りフレアから冷たい紅茶を貰う。
「なんにせよ、あんたたちも無事3次職になったんだから、しっかりしてね」
「はーい」
 食卓の二人は紅茶を飲みながら返事を返す。
「ヴァーシュはリューさんの舞台に配属決まったんでしょ? 私も独立遊撃部隊に配属されたわ」
「当分はリューさんと一緒の部隊だけれども、グリフォンに慣れたらまた配属先が変わるって言ってましたわ」
「あんたたちも配属先が安定したらカードやアイテム集めに行ってもらうからね」
 クリシュナの言葉に身をすぼめる二人、これから新たな生活が始まるのであった。

 一方、男所帯でも変化はあった。

「ようやくホワイトスミスか、ご苦労様」
「ホントはメカニックまで行きたかったんだけどね、さすがに出遅れ感が否めなかったわ」
「それでも精錬は憶えたんだろ? とりあえず武器に関しては金かからなくていいじゃないか」
 工房の片隅で冷たい紅茶を飲むリューディーとセラフィー。
 特にホワイトスミスになったセラフィーは、当面の目標の転生を済ませれたことにホッとしていた。
「まぁメカは来年までいいかな程度に考えてる。今は目先の防具の精錬だけが残ってるがな」
 工房のテーブルに目録を広げているセラフィーは、まだ消されていない防具の数々に目をやりため息をついた。
「そういやヴァーシュに聞いたんだが、お前さんの部隊に配属されたんだってな」
「あぁ、まずグリフォンに慣れてから追々配属先が決まるそうだ」
「そう言うことか・・・」
 一人納得するセラフィー。すると厨房にいた渚 レイがお盆にティーポットを載せ工房にやってきた。
「おかわりはいかがですか?」
「お、もらうわ」
「私はいい。ちょっと出かけてくる」
 そう言って一人男所帯を後にするリューディー。グリフォンの泣き声からほんとに出かけていったようである。

「ネリスは限界突破しなかったんだね」
 湯船につかりながらル・アージュは髪を洗うネリスに声をかけた。
「うん、限界突破するも何も、新しい狩場見つけなきゃ辛いもの」
「土精狩りじゃ時間かかるものね」
 同じく髪を洗うヴァーシュ。頭を湯船に近づけるとル・アージュが手桶でヴァーシュの頭にお湯をかける。
「さぁて、これから狩場を新しくしないとなぁ」
 悩むル・アージュとヴァーシュ。ナリスは頭にお湯をかけてもらいながら何かを考えていた。
 お風呂から上がると食卓では晩御飯の準備がなされていた。今日のメニューはミートソースパスタとチキンオニオンスープであった。
「セラフィーさん帰ってきたなら武器の点検してもらわないとね」
 ヴァーシュが隣に座るル・アージュに声をかける。
「そうだねー。これから新しい狩場探さなきゃいけないしね」
 さしたる話題もなく進む夕ご飯。女所帯はこれから新しい岐路に立たされるのであった。
[PR]

  by lywdee | 2013-08-27 15:20 | Eternal Mirage | Comments(0)

サマスペ

 今年のサマスペはマシントラブルから解消されてはじめてのビッグイベント。最初から飛ばしに飛ばしてチャンピオンが修羅に。セージは発光。パラディンもRGになってLKもRKに・・・。
 アサシンは金策の都合上走らせられないけど、女垢は少し落ち着いた。

 残り5日ぐらいだけど、今はBSを発光転職させたく集中して走らせてこのブログ書いてる現在はLv95まで上げた。明日は特に外出の予定はないので、午前中から頑張ってまず転生させたい。

 相変わらず迷子のままですが、プロ南で事情を話したらなんとなく定住しちゃってる。人見知りもRO内ではいくらか成長したのか色々な人と交流を取れるようになりました。

 まぁBSが転生してWSになったらまた少しずつ装備を拡充させていこう。
[PR]

  by lywdee | 2013-08-16 00:34 | RO戦記 | Comments(0)

Eternal Mirage(171)

「あんたもとうとう発光かぁ」
 静かな昼下がり。女所帯では珍しく全員が揃って食卓を囲んでいた。
「アカデミーのキャンプに通ってたからねぇ、私もそろそろ教授になりたかったからちょうどよかったわ」
 体に淡い光、「オーラ」をまとったルシアが紅茶を口にする。
「姉さんこそ、ようやく修羅になったじゃない。あれだけグラストヘイム通ってたわりに結局キャンプ場での合宿で行き詰るまで厄介になってたじゃない」
「そうね。私もいい加減チャンピオンのままじゃいられなかからね、でもさすがにこの格好も抵抗あるわねぇ」
 そう言うクリシュナは真新しい修羅の制服? 特に胸を覆うさらし姿にため息をつかずにはいられなかった。
「ヴァーシュ、ル・アージュ、あんたたちもアカデミーの夏合宿でさっさと3次職になっちゃいなさいな」
「簡単に言うけど、私たちも3次職になるんだったら厩舎を新しくしてくれないと、グリフォンやドラゴン繋ぐには小さすぎるよ」
 ル・アージュがため息をつく中、ヴァーシュも紅茶を口にしながらうんうんとうなずく。
 確かに今の厩舎ではペコペコを繋ぐには何の問題はないけれど、男所帯の厩舎を見てるだけあって、グリフォンとドラゴンを繋ぐにはかなり手狭になっている。
「伯母様のようにはいかないかと思いますが、私たちも夏合宿には通ってみたいと思います。でもあまり期待されないでくださいな。頑張ってみますけれど・・・」
 自身もため息をつかずにはいられないヴァーシュだったが、ル・アージュも合宿には行ってみたいとヴァーシュに相談しているだけあって、彼女も思い悩まずにはいられなかった。
 ネリスにも限界突破の誘いはきているのだが、今は資金繰りしたいのが本音。龍の城での狩りも正直行き詰っている。
「まぁあんたたちはじっくり成長したいのだろうけど、ここは資金繰りのためにも3次職目指してくれたほうが嬉しいわ。私一人じゃ資金繰りもきついし、あんたたちだっていい加減レベルアップしてくれた方が助かるわ」
 クリシュナの現実味を帯びた台詞に思い悩む二人。
 そんな二人の思いも、あまり競争率の高い合宿所にはさすがに抵抗があるが、家主の進言を無下にはできない。
「とにかく、厩舎は大工さんに頼んでおいてあげる。その間ペコペコは邪魔になるから合宿所にいってらっしゃいな。いいチャンスなんだから」
「はーい」
 しぶしぶ合宿所往きを決める二人。そんな重苦しい雰囲気を払拭するかのように、フレアが冷たい麺を用意していて食卓に並べ始める。
 夏の暑さが女所帯を蒸しあげる中、冷たい麺に箸が進む。

 そのころ男所帯はというと・・・

「合宿所に行くんだってな」
「ああ、製造ブラックスミスには嬉しい話だからな。レイには食費をもう渡してる。当分帰ってこれないがよろしく頼む」
 合宿所に行く支度を始めたセラフィーにリューディーは思わずため息をつく。
 まぁリューディーにしてみても、セラフィーが発光転生してホワイトスミスになってくれれば武器の精錬にフェイヨンまで行かなくても済むし、名声を狙ってみたいセラフィーの負担も減るというもの。どちらにせよリューディーの負担も少しは減るであろう。
「あまり無理はするなよ」
「わかってる。じゃあ行ってくる」
 こうして男所帯も女所帯も、アカデミー共同主催の夏合宿に向かい始めるのであった。
[PR]

  by lywdee | 2013-08-06 13:31 | Eternal Mirage | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE