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Eternal Mirage(196)

 季節はめぐり、初秋の紅葉が色づき始めたプロンテラ。気温もだいぶ下がり始めたがそれでもまだ温かみのある気候。そんな中、女所帯の玄関ではクリシュナをはじめ、女所帯の面々とファ・リーナ、パルティナ、ネイがきていた。
「じゃあフレア、留守番よろしく」
「かしこまりました」
 エプロン姿のレンジャー「フレア」が会釈すると、パルティナがワープポータルを展開する。
「さて、行きますか」
 展開されたワープポータルに私服の女所帯の面々達が、順を追って突入していく。
 ワープポータルの出口は季節感のない桜咲くアマツだった。
「パルティナ、ここかい?」
「はい、姉様。8名全員の名前で予約をとっていますわ」
「ん。上出来よ。みんな! 今日一泊だけど、思う存分羽を伸ばしなさい」
 幹事になってしまったルシアが、クリシュナの号令の前にさっさと宿に入っていく。
「ようこそおいでくださいました。当館女将でございます。クリシュナ様御一行ですね、予約承ってございます。どうぞ中へ・・・」
 宿の女将が8人を案内する。(当然靴は脱いでる)
「わー・・・、情緒あるねぇ、お姉ちゃん」
「ほんとね。私も初めてみる空間だわ」
 ル・アージュとファ・リーナが並んで廊下を歩いてる。目の前を歩くネイ、ネリス姉妹も感嘆な声をあげている。
 案内された客間は2つ、年長者の3名と若い衆5人は別々の部屋に通された。ルシアなりの心遣いなのだろう。
「ネイお姉ちゃん、これ何?」
「あぁ、それね。「浴衣」ってやつで、宿で着る服みたいなものよ」
 ふむふむとネイの着替えに食い入る4人。ネイも実際は以前リンク親子の旅行で着たことがあるだけで、なんとなく覚えてるだけだった。
 5人全員が浴衣に着替えると同時に若い衆の部屋へ入ってきたのはクリシュナだった。その後ろには浴衣に着替えたルシア、パルティナもいる。
「みんな! 露天風呂に行くわよ!」
 クリシュナの一言に若い衆5人はパルティナの後ろについて歩いて行く。
 ネイを抜かせば4人にとって初めての和風旅館である。おのずと視線が右にいったり左にいったりの繰り返しである。
「ここの温泉は疲労回復や肌にもいいのよ。あとは入ってのお楽しみよ」
 パルティナが若い衆4人にそう言ってほほ笑んだ。
 そしていざ露天風呂というところでル・アージュ、ファ・リーナ、ヴァーシュ、ネリスの4人は揃って「わー・・・、広ーい!」と声をあげた。
 初めての露天風呂に歓喜する4人。
「パ、パルティナ叔母さん、ここって・・・」
「安心して。ここは女風呂だから殿方は別にいるわよ」
「よかった・・・」
 ル・アージュの素朴な疑問に答えたパルティナは、慣れた手つきで髪をあげ手ぬぐいを頭に巻いた。
「アンタたちもボーっとしてないでさっさと入りなさい」
 同じように髪をまとめて手ぬぐいを巻くルシアがそう言った。
「うちの風呂とえらい違いだね。ヴァーシュ」
「ほんとね。ああぁ、いいお湯」
 8人全員が露天風呂のお湯に浸かると、ルシアは殺気を感じ振り返った。もちろんそこには握り拳を見せてニッコリ微笑むクリシュナの姿がある。
 するとルシアは、残念そうな顔でパルティナの隣に腰かけた。
「ルシア姉様、若い子の胸を揉む癖直したらいかが?」
「私の楽しみがぁ・・・」
「どつかれる覚悟があるならおやりなさい」
「うう・・・」
 渋々諦めるルシア。それを見てパルティナがほほ笑む。
「ルア、アンタAS型のルーンナイトなんだってねぇ?」
「はい、そうですが・・・」
 ファ・リーナと話していたル・アージュをネイが呼ぶ。
「マランエンチャントしたってホントかい?」
「はい、まだ伸びしろがありますがいい感じで力になってます」
「そっかぁ・・・、私もインバースにエンチャントしようかなぁ」
「ネイお姉ちゃん。ここで狩りの話はしない約束じゃ・・・?」
「あらそうだっけ? 忘れてたわ」
 ネリスの介入で照れ笑いするネイ。
「ルアはじっくり浸かってたまった疲労を流しなさいね」
「はーい」
 クリシュナは中居さんが持ってきたお酒を口にしていた。自身も海底神殿での狩りで疲れてるせいもあってか、温泉を満喫しているようだ。
 それから30分ほど経った頃、露天風呂から上がった8人は宴会場に連れて行かれた。そこで待ってたものはアマツ近郊でとれる新鮮な魚料理が用意されていた。
「わー、これが活け造りってやつか」
 初めて見る魚料理に感嘆な声があがる。
「魚って頭にいいのよ。ルアにはもってこいの料理ね」
 ルシアが説明すると、クリシュナが横に座ってルシアの飲み物を奪い取る。
「姉さん・・・?」
「あんたは酔うと絡むから飲ませないよ」
 そう、クリシュナが奪ったそれはお酒だった。
「私も我慢するからあんたもお茶で我慢しなさい」
「はーい・・・」
 もともとル・アージュの為の温泉旅行なので、クリシュナは疲れがでることは避けたかったのが本音。でも自分は年長者なのだからという責任感もある。
 クリシュナにしてみれば露天風呂で軽くお酒をいただいているので、この場はお茶で我慢していたのだ。
 こうして夕食は静かに終わるのだった。

 そして夜の事だった。

 浴衣姿のヴァーシュは一人庭園のある廊下に座り込んでいた。
「眠れないのかい?」
 そこに現れたのはクリシュナだった。
「伯母様こそ・・・、どうしたんですか?」
「いや、ちょっとね」
 そう言ってヴァーシュの隣に腰を下ろすクリシュナ。
「あんたが若い衆の中で浮いてるだろうなぁって心配になったのよ」
 そう言われてヴァーシュは、ため息とともに視線を煌々と照り付ける満月に視線をやった。
「あんただけだからね、姉妹いないの・・・」
「わかりますか?」
「そりゃね、伊達に年くってないわよ」
 クリシュナも月に視線を移すと言葉をつづけた。
「こうなることはわかっていたけど、だからと言ってアンタを特別視する気もないし、慰める気にもならない。だって、私たちはそれでも家族だもの」
「伯母様・・・」
「あの子たちは姉妹がいる、それでもバラバラになって暮らしてるもの、たまには一緒にすごすことも大事だわ。私たち姉妹だって、パルティナがリンクにお世話になっていても、ルシアが居候決め込んでいるのも家族だからだし、あんたが寂しい気持ちになるのは私たちではわからないし何も言えない。一人っ子の気持ちなんて私にはわからない。でも家族の一員が悩んでるのを見過ごすことはできない。こんなでも保護者だからね」
 そう言ってクリシュナはヴァーシュの顔を見てにこっと笑った。
「まぁネリスとルアにたまには姉妹だってことを実感させたかったのも本音よ。じゃ、私は寝るわ」
「おやすみなさい、伯母様」
 腰をあげたクリシュナに言葉を返すと、クリシュナはヴァーシュの頭をポンポンと優しくたたいてそのまま部屋に戻って行った。
「家族か・・・」
 クリシュナの気配が消えたころ合いでヴァーシュはまた月に視線を移した。
「ヴァーシュ、ここにいたのね。探したわ」
 廊下に現れたのはル・アージュだった。
「起きたらいなかったんだもん、心配するじゃない!」
「寝付けなくてね・・・、ルアこそ、リーナと寝てたんじゃないの? いいの? 起きて」
「何言ってんの、今生の別れになるわけでもないし、家族が突然消えたら心配するのが当然でしょ?」
 ルアの言葉を聞いて、ヴァーシュの瞳に涙が浮かんだ。
「どうしたの? どっか痛むの?」
「何でもない。ちょっとうれしくて・・・」
 涙を浮かべながらもヴァーシュは微笑んだ。
「ルア」
「・・・?」
「家族っていいね」
 ヴァーシュは涙をふいて気丈に明るく振舞った。

 そして夜は静かに過ぎていくのだった。
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  by lywdee | 2016-10-18 16:12 | Eternal Mirage | Comments(0)

眠れない

 やほー。南の住人くりしゅなです。

 ただいま夜の2時。目がさえてぜんぜん眠れない。・・・というわけで、最近ようやくPCを使いこなした(今更)のでssを1枚加工したのでアップします。

f0158738_2425100.png実際加工はうまくいかなかったのですが、画面が小さくて見づらいけど、「(=゚ω゚)ノもぎょー」で有名なノビたんです。

 復活広場でAFKしてたので、ジェネ持ち出してノビたんの周りにキノコ生やしてみました。

 暇つぶしだったんですが、反応もないし、キノコまみれなノビたんをパシャリと写してみました。

 もうちょい加工の仕方を探らねばと思う1枚でした。
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  by lywdee | 2016-10-15 02:09 | RO戦記 | Comments(1)

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