Eternal Mirage(198)

「付き合えって、こういう事だったのね・・・」
 苦虫をかみしめたような顔でルシアを見るクリシュナ。
「しょうがないでしょ。私とパルティナだけだったら、オーディン神殿で薬草探しなんてできないわ」
 そう、彼女たちは今、オーディン神殿の深層部にいた。
 フィゲルの医者にパルティナを診てもらい、効果のある薬ができるとは言われたものの、その薬の素となるものがオーディン神殿とトール火山にしか存在しないと言われたからだ。
 医者の話を聞かされたあと、薬草が足りないから取ってきてくれと言われ、パルティナがいるってことで比較的安全なオーディン神殿をルシアが選んだ。医者の方はというと、じゃあトール火山は俺が行くって事になり、3人はここ、オーディン神殿にきたのだ。
「あの医者、信用できるの?」
 クリシュナが不安な口ぶりになるのも仕方ない。医者自ら危険なところに生える薬草の知識と採取する行動力は認めるものの、正規の病院じゃないことがクリシュナにとって疑心暗鬼にならざるをえなかった。
「まぁとりあえず姉さんは金剛あるでしょ? 私じゃ壁できないし、パルティナもプルスとスコグルはMEで焼けても、スケゴルトは私達じゃ無理だもの。姉さんにかかっているのよ、私たちが行動できるのは・・・」
「姉様、辛いのなら、私が我慢してもいいのよ? 私のせいで姉様が苦労するのは心苦しいもの・・・」
「いんや、あんたの為なら、私達姉妹が頑張ればいいことさね。あんたはあんたで、無理せずMEで焼いてればいいのよ」
 口ぶりは厳しいものの、クリシュナは警戒しながら歩を進めていた。
 医者の話ではパルティナの病気に効く薬はできると断言していたので、クリシュナもルシアも、末妹パルティナのためになるならと選んだ道。簡単にあきらめることなどできなかった。
 それ以前に、ルシアがクリシュナを連れてきた意味がわかったので、長女としては責任があると思い、ただ耐えることに徹していたのだ。
「・・・で、目的の薬草は見つかったの?」
「んー、地図ではこの辺りなんだけど・・・。あ、これかも?」
 ルシアが草むらに群生してる薬草を見つけた。医者からもらった絵と特徴は一致している。
 クリシュナがあたりを警戒しているうちにルシアが薬草を集める。その途中、こちらに気付いたモンスターの軍勢が押し寄せてきた。
「パルティナ! 頼んだわよ!」
 クリシュナが金剛をつかいモンスターの軍勢を一手に引き受ける。そこへ詠唱の終わったパルティナのマグヌスエクソシズムが光をあげる。
 光の結界がプルスやスコグルを焼き始める。その断末魔の悲鳴が他のプルスやスコグルを呼ぶが、そのすべてをクリシュナが足止めする。
 パルティナは、吐血しながらも次のMEの詠唱を始める。
「姉さん! パルティナ! 薬草は取り終えたわ! あとは帰るだけよ! 踏ん張って!」
 ルシアがサイキックウェーブで応戦する。その結果、詠唱が間に合ったパルティナのMEが敵を焼き尽くした。
「パルティナ! 大丈夫⁈」
 膝から崩れ落ちたパルティナをルシアが抱き止める。
「姉様、大丈夫です。ちょっと長く行動しただけですから・・・。ワープポータル、出しますね」
 にっこりとほほ笑む妹の姿をみて、クリシュナもルシアもホッとため息をついた。

「おー! これだけの薬草をよく集めてくれた。俺の方も余分に取ってきたから、これでその子の病気に効く薬ができる。まぁ待っててくれ。おっと、そこのお嬢ちゃんはそっちのベッドで休ませてやれ」
 フィゲルに帰ってきたクリシュナらは、先に帰ってきた医者「キシャル」に言われるがままパルティナをベッドに寝かす。
 パルティナは顔色こそ少々悪いが、「すみません」と一言残してベッドに横になった。

 それから小一時間ほど経った頃、キシャルは出来上がった薬をもって現れた。
「出来上がったぞ。はやくそのお嬢ちゃんに飲ませてやれ」
「パルティナ、起きて、薬よ!」
 クリシュナがパルティナを抱き起すと、ルシアがゆっくりと薬を飲ませる。
「どう? パルティナ・・・」
 クリシュナはパルティナの様子を伺ってたところ、彼女の顔色が少し良くなったようにも見えた。
「まぁすぐには効かんが、もう少し横にさせてやれ」
 キシャルは自分の体の傷も気にせず奥に入ってしまった。
 クリシュナらもパルティナを横にさせると、ホッとしたのかルシア共々椅子に腰を下ろした。
「苦労した甲斐があったのかな?」
 ルシアはクリシュナにそうつぶやいた。
「ここまで苦労して効果がないって言われたら、私だってつらいわよ。でも、パルティナの様子は安定してるみたいだから、少しは良かったのかもね」
「姉様たちに苦労かけて心苦しいです」
「いいのよ。血を分けた姉妹なんだから。私たちはあんたがよくなることを願ってるのよ」
「あ、そうだ・・・」
 ルシアがやおら立ち上がりパルティナのそばに立つ。
「あん!」
「やっぱり大きい・・・」

 ゴン!

「あーんーたーはー! 何やってるの!」
「・・・・・・!」
 頭を押さえしゃがみ込むルシア。クリシュナのげんこつをもろに喰らったのだ。
「姉様! 誰と比べてるの⁉」
 そう、ルシアは横になっているパルティナの胸を揉んだので、クリシュナのきつい一発を喰らったのだ。
「いや、ルアがね、パルティナと温泉行ったときに大きいなって言ってたから。ルアの疑問に答えてやろうと・・・」
「そんな疑問はこたえんでいい!」
 そんな二人のやり取りを見てて、不意にパルティナは笑った。
「パルティナ・・・?」
 涙目でしゃがんでいるルシアがパルティナの方を見た。
「姉様らしいですね。それで、どっちが大きかったのかしら?」
「パールーティーナー・・・!」
「ルアより大きいわよ」

 ポカ!

 また小突かれるルシア。クリシュナもここまでくるとあきれ顔だ。
「そんなに乳揉みたいんなら、自分のでも揉んでたら?」
「いや、あたし揉むほど胸でかくないし・・・」
 ははは、ふふふと笑う姉と妹。ルシアも微笑むとキシャルが包帯まみれで戻ってきた。
「どうやら効いてきたようだな。その様子だと薬があってるようだ。ほれ1週間分の薬ができたぞ。もってけ!」
「あの・・・? お代は?」
「いらん! そんなもの。お嬢ちゃんの薬は特殊なんだ。金で買えるようなもんじゃない」
「え? いらないの?」
 ルシアがきょとんとした顔で医者を見る。
「そうよ、持ち合わせで足りないならすぐ持ってくるわよ」
 クリシュナはそう言ってネリスから渡された財布を出す。
「うちは正規の病院ではないんでね。金なんかもらったら取っ捕まるわ」
「あ、そういう事・・・」
 ルシアが納得すると、クリシュナも財布をひっこめた。
「まぁアンタが症状書いて送ってきたときから「これしかない!」って薬なんだ。うちは金のために病人診てるんじゃない」
「珍しい男だねぇ」
「そういうことだ。おとなしく薬を受け取れ」
「ではありがたく・・・」
「その薬で足りなかったらまた言ってくれ。あんたらが余分に取ってきた薬草がまだあるからな」
 そう言ってキシャルはまた奥へと帰って行った。
「パルティナ。起きれる? 帰るわよ」
「はい、姉様」

 1週間後

「もう薬はいらないと?」
「はい、もう血を吐くこともないし、体もすこぶる調子がいいのです。お医者様ももう大丈夫だと・・・」
「私たちが出張った甲斐があったか・・・」
 女所帯に訪れたパルティナが、クリシュナ、ルシアを前に微笑んでいた。
「・・・で、ルシア姉様。ルアには報告したの?」
「したよ。ルアが悔しがってたわ」
 紅茶を口にしながら悪びれずルシアが答えた。
「姉様、今度から本人が来るようにと・・・」

 ゴゴゴ・・・とパルティナの顔が赤らんでく。それを見たクリシュナは微笑んだパルティナの心境を読んだ。

「あーあ、パルティナが怒ったか。私しーらないっと・・・」
 そう言ってクリシュナは、紅茶をもって食堂へと退避した。
 そしてルシアは、パルティナに小一時間文句を言われるのであった。
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  # by lywdee | 2017-01-17 10:36 | Eternal Mirage | Comments(0)

ヴァーシュを描いてみた

 南の住人くりしゅなです。おはようございます。

f0158738_74324.jpg 長らく描いたり消したりしながらもヴァーシュを描いてみたが、なんとか見せられる教範以内に出来上がりました。

 まぁ自己評価は60点ですね。私の画力ではこれが精一杯。

 やはりというか、目が描きあがるのが一番遅かった。これがまた納得できる範囲に描きあがらない事描きあがらない事・・・。イメージ通りにいかなくてさすがに困った。

 フリーハンドで抜群の安定感のあるぽちこさんの絵に比べればお恥ずかしい出来ですね・・・。鎧やロボットだったら書き慣れてるんですがね。顔はやっぱり描き続けないと上達しねーな。

 そんなわけでマイキャラが3人出来上がった。ただ、同じ人間が描いてるの? って言わないでください。これでも必死こいて描いたのですから・・・。

 ではまたイラストは次の機会に。
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  # by lywdee | 2017-01-07 07:15 | RO戦記 | Comments(0)

新年です

 あけましておめでとうございます。南の住人くりしゅなです。

 最近は金策であっちこっち行ってるので南にいない時間も多いですが、基本的に活動拠点は南です。

 昨年は金策やら過剰やらイベントやらでお財布具合が減ったり増えたりの繰り返しで、年末ようやく懐具合がもとに戻ったような感じがします。

 南いても人の存在が希薄で、暇な事も多いですが基本的にはまったりと過ごしているし、やっぱり誰か彼かくるのでもう少し南にいる時間も増やそうかと・・・。

 それでもお世話になってる人も何人かいるし、去年はそれなりにおつきあいしてました。

 そんなわけで、今年もどうぞよろしくお願いします。

PS

 こんなブログでも見てくれる人もいるので、できる限り更新していこうと思います。
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  # by lywdee | 2017-01-01 18:06 | 日常雑記 | Comments(0)

最近の日常

 今年も@4日で終わりますね。 くりしゅなです。

 最近というか、私の地元は地域猫であふれています。(そうでもないけど)一部私と母にしかなついていない猫がいるので、ちょくちょく会いに行っては名前呼んでご飯やってます。

 日常というのは、最近動画で初音ミクのいい曲見つけたんで、カラオケでも歌えるようにヘビーローテーションで動画再生しています。
 曲名は「saturation」という曲で、個人的にはいい歌詞だと思ってます。ちょっと息継ぎや歌いまわしに苦戦してますが、もうじき脳内再生できるほど歌詞が頭の中に入ってます。リズムもいいし完全に歌詞見ないでも歌えるようになるのはまだ先ですな。
 興味ある人は「動画 初音ミク saturation」で検索を!

 こんなに練習(?)してるのは同じく初音ミクの歌、「magnet」以来ですな。

 今年もROは年越しログインしてると思うけど、いろいろすることもあってゆっくりまったりできるだろうか・・・?

 最後に、鉛筆画ですがヴァーシュ(RG)描いてますが、年内に完成するだろうか? 鎧とかならすぐ描けるのになぁ・・・。

 ではまた、できれば年内にもう一度更新したいところなんで、生活の中でネタ探していこうと思うくりしゅなでした。
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  # by lywdee | 2016-12-28 11:26 | 日常雑記 | Comments(0)

Eternal Mirage197

 クリスマスも近づいてる冬の寒さが日ごと増すプロンテラ。今年ももう半月も過ぎれば年が変わるころになってきていた。
 そんな賑わいを見せるプロンテラの郊外に、クリシュナら女所帯がある。
「はぁ・・・、今年ももう半月で新年か・・・」
 紅茶を飲みながら窓の外を眺めるクリシュナがため息をついた。
「姉さん、それ去年も言ってたよ」
 居間で文献をあさるルシアが視線すら変えずそう言った。
「クリシュナ様、ルシア様。紅茶のおかわりをお持ちしました」
「ありがと、フレア」
「・・・で、どうなの? パルティナの病気に効く薬でも見つかったの? いっつもいっつも文献あさってるけどさ」
 紅茶のおかわりをもらいながら、クリシュナはルシアの対面に腰を下ろした。
 ルシアも耳にタコができるほど聞かされた言葉。本人も困惑顔で紅茶を口にした。
「こればっかりはねぇ・・・、パルティナをモルモットにするわけにもいかないし、あの子の主治医と話し合わなければなんとも・・・」
 お手上げ状態のルシアにため息一つつくクリシュナ。
 ルシアの文献あさりは今に始まったわけではないが、知識ばっかりついて肝心のパルティナの病気に効く薬に関しては、眉唾なものばかりで実際役に立つ薬の情報は少ないのが事実である。
 ただその恩恵がないわけではない。
 現にルシアが知識の宝庫になってることで、オートスペル型になったル・アージュの魔力が上がってるのも事実。決して無駄とは言えない。
「もう昼か・・・」
 やおら立ち上がるルシア。
「どこ行くのさね?」
「今日はパルティナと病院行く約束してるのよねぇ」
 文献を整理して、必要なものだけもって外に出るルシア。
「アスティナ、行くよ」
 ルシアは厩舎の九尾狐の鎖を外してそれにまたがる。アスティナはルシア専用の騎乗動物なのだ。

「パルティナ、なんか嬉しそうだな?」
「ええ、リンク兄様。今日はルシア姉様と病院に行くの」
「そうか、お前が病院の日なのにうれしそうなのはそういう事か・・・」
 嬉しそうに外出の準備をするパルティナにリンクは腰に両手をついてため息をついた。
 事実パルティナ一人の外出については、いつも悲しそうな顔をしてる妹が、嬉しそうにするのは姉ルシアの存在があるからなのだろう。
 リンクもたまに病院について行くことがあるのだが、その時もパルティナはうれしそうな顔を見せるので、リンク自身もできるだけ休暇申請をだしたり、妻に付き添わせてみたりと気を使っていたのだ。

 コンコン・・・。

「パルティナ、姉さんが来たみたいだぞ」
「はい、今開けます」
 ガチャっとドアを開けると、ルシアが「やほー」と家の中に入ってきた。
「リンク、少しパルティナを預かるわよ」
「それはいいけど・・・、どこに連れてくつもりですか?」
「ちょっと薬に詳しい医師がプロンテラの旅館にいるそうだから、ちょっと薬の配分とかを聞きにね・・・」
「あてになるんですか?」
「ちょっとね。噂じゃマミーの体調をよくしたって言う噂があるのよ。だからパルティナの病状をじかに診てもらって、薬の事聞きたいのよ。って、パルティナ、準備いい?」
「はい姉様」
「じゃあ行ってくるね」
 こうしてルシアとパルティナは、プロンテラの病院へと出かけて行った。

「あれから調子いいの? パルティナ」
「はい、でも完治までは遠いと・・・」
「まぁ無理すんじゃないよ」
 さしあたって特別な話もなく病院への道を歩く二人の目の前に、青髪のアークビショップが立ちはだかった。
「あら珍し・・・、リーナじゃない」
「パルティナ叔母さんと一緒ってことは、ルシア叔母さんも病院ですか?」
 突如現れたファ・リーナに足を止める二人。
「リーナこそ・・・、この道歩いてるってことはリンクの家にでも行くのかい?」
「はい。父から病院代の足しにしてくれと、お金を預かってきました」
「兄様らしいですね。姉様」
「そうだねぇ。直接くればいいものを・・・」
 微笑む妹に対してあきれ顔のルシア。大金を娘に預けるのは信頼してることだと理解できるが、強盗がでたらどうするのかとルシアは思った。
 まぁルシアにしてみれば、兄が姉に出会う偶然を考えれば直接行くことは喧嘩の要因になるんだろうということが目に見えている。
「リーナ。それは直接リンク兄様に渡しといてもらえる? 私達これから病院だから・・・」
「わかりました叔母様」
 こうしてリーナと別れたルシアらは病院へとまた歩き出した。

「ただいまーって、やっぱりか・・・」
 女所帯に帰ってきたル・アージュがそう言った。
「何がやっぱりなのさね?」
 クリシュナはソファーから立ち上がりル・アージュのそばへと歩いてきた。
「いや、厩舎にアスティナいなかったから、ルシア叔母さん出掛けたのかと・・・」
「ああ、ルシアならパルティナと病院行ったわよ」
 ふーんと聞き流したル・アージュは、フレアを呼び出し厩舎のドラゴンから氷を運び出した。
「ル・アージュ様にはいつもお手数をかけます」
 フレアは厨房の保存庫に氷を敷き詰めては肉を入れ直している。
「叔母さん早くよくなるといいね」
「そうだねぇ・・・」
 ル・アージュは氷を運び終えるとそのまま2階へと上がって行った。
 クリシュナとしても、立場上長女なのだからなんとかしてやりたいのだが、こればっかりは専門外なので、ルシアの文献あさりを止めることはできない。むしろそれがきっかけで妹の病状が収まることを祈ってる節もある。
「今度は私も行ってみるかねぇ・・・」
 ため息一つついてクリシュナは紅茶を飲み干した。

「姉様、今日はどうもありがとうございました」
「いいのよ別に・・・。またなんかあったらこっちから出向くわ」
 夕暮れに包まれたプロンテラの一角でパルティナは姉、ルシアに深々と頭を下げた。
 ルシアも、何の力にもなれなくてと肩を落としていた。
「それでは私、帰りますね。リンク兄様も心配してると思いますし・・・」
「うんそうしてやって、じゃあまたね」
 ルシアはワープポータルで帰る妹を見送ったのち、女所帯へと帰っていくのだった。

 ルシアが女所帯に帰ってきたときにはすでに日はどっぷりと落ちていた。
「ただいまー」
「おかえり。・・・で、どうだった?」
 クリシュナの言葉にルシアは首を横に振った。
「そうか、残念だわね」
「まぁそう肩を落とすんじゃない。紅茶でも飲んだら?」
「そうする」
 素直に紅茶を飲むルシアだったが、居間のソファーに腰かけた時、自分あての封書に目がいった。
「ああそれ、あんたが外出中に来た手紙よ。フィゲルからみたいだけど、なんか頼んだの?」
「うん、フィゲルにいるお医者さんなんだけど、病院じゃないけど処方に詳しい人がいるってことで、ちょっとコンタクト取れないかな? ってね」
「ほー、まだあてがあったとは・・・」
「できることはなんでもね。・・・てことよ」
 ペーパーナイフで封書を開け、ルシアは手紙を読み始めた。
「姉さん」
「何?」
「明日フィゲルに行くから付き合って」
「突飛だねぇ。パルティナの事?」
 突然の言葉にクリシュナはルシアの対面に座ると、ルシアは黙って頷いた。
「訳ありみたいだけど、付き合うわ」
 こうして、ルシアの文献あさりの副産物に期待しようと、クリシュナは二つ返事で返すのだった。
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  # by lywdee | 2016-12-13 15:10 | Eternal Mirage | Comments(0)

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