Eternal Mirage(31)
「ふわぁ・・・」
大きなあくびとともに、寝巻き姿のル・アージュが髪を梳かしながら階段を下りてくる。そして鼻でクンクンと匂いをかぐと厨房からいい香りがしてきた。
(今日はシチューか)
「ルア姉おはよー」
食卓にはすでに朝食を食べているネリスがいる。
「ん、おはよ」
梳かし終えた長い髪を、いつものポニーテールに結い始めたところでフレアがさりげなくシチューをル・アージュの前に置いた。
「叔母さんは?」
「廃鉱」
「こんな朝早くから?」
ネリスの返答をうけ、パンを口にしようとしたル・アージュは、ある疑問に思うことが浮かんだ。
「ネリス、あんた荷物もちにいかないの?」
クリシュナが廃鉱にこもる時は嫌がおうにも連れて行かれるはずのネリスが目の前にいる。するとネリスはこう言った。
「スケワカが1層目に上がってきたから、重たくなったら入り口に立ってるカプラさんに預けるからいいって言ってた」
「廃鉱もか・・・」
ここ最近、各ダンジョンやフィールドのモンスターの移動や種類が変わってきている事はル・アージュも知ってるが、まさか廃鉱まで変わってるとは思いもしなかった。
ただ、ネリスとしては荷物もちから解放された事の方が嬉しいらしい。
「二人揃って何の話?」
ネリスとの会話の途中からヴァーシュが割って入ってきた。
ル・アージュとは違い、しっかり髪も梳かしていれば服装もちゃんと普段着を着ている。
ル・アージュがヴァーシュに話の経緯を話すと彼女もまたモンスターの移動や種類が増えている事を理解していた。まぁヴァーシュの場合、リューディーが所属しているギルドの狩りなどでリューディーの代役として狩りに参加しているので、その辺の話は実感している。
とは言っても、ヴァーシュが普段狩りをしているフィールドはたいして変わらない上に、代役で行くところでもそうそう代わり映えはしない。リューディーや彼の所属しているギルドからの情報が主であるのは確かだ。
ネリスにいたっては、何も変わらない狩場なので実感がわかないようだが、狩りに行けないほうが辛いのも現実的だ。
そのころクリシュナは・・・。
「さて、ル・アージュの分と男所帯の分、どれくらいカードが必要になるのかねぇ・・・」
廃鉱の1層目で気合を入れていた。
大きなあくびとともに、寝巻き姿のル・アージュが髪を梳かしながら階段を下りてくる。そして鼻でクンクンと匂いをかぐと厨房からいい香りがしてきた。
(今日はシチューか)
「ルア姉おはよー」
食卓にはすでに朝食を食べているネリスがいる。
「ん、おはよ」
梳かし終えた長い髪を、いつものポニーテールに結い始めたところでフレアがさりげなくシチューをル・アージュの前に置いた。
「叔母さんは?」
「廃鉱」
「こんな朝早くから?」
ネリスの返答をうけ、パンを口にしようとしたル・アージュは、ある疑問に思うことが浮かんだ。
「ネリス、あんた荷物もちにいかないの?」
クリシュナが廃鉱にこもる時は嫌がおうにも連れて行かれるはずのネリスが目の前にいる。するとネリスはこう言った。
「スケワカが1層目に上がってきたから、重たくなったら入り口に立ってるカプラさんに預けるからいいって言ってた」
「廃鉱もか・・・」
ここ最近、各ダンジョンやフィールドのモンスターの移動や種類が変わってきている事はル・アージュも知ってるが、まさか廃鉱まで変わってるとは思いもしなかった。
ただ、ネリスとしては荷物もちから解放された事の方が嬉しいらしい。
「二人揃って何の話?」
ネリスとの会話の途中からヴァーシュが割って入ってきた。
ル・アージュとは違い、しっかり髪も梳かしていれば服装もちゃんと普段着を着ている。
ル・アージュがヴァーシュに話の経緯を話すと彼女もまたモンスターの移動や種類が増えている事を理解していた。まぁヴァーシュの場合、リューディーが所属しているギルドの狩りなどでリューディーの代役として狩りに参加しているので、その辺の話は実感している。
とは言っても、ヴァーシュが普段狩りをしているフィールドはたいして変わらない上に、代役で行くところでもそうそう代わり映えはしない。リューディーや彼の所属しているギルドからの情報が主であるのは確かだ。
ネリスにいたっては、何も変わらない狩場なので実感がわかないようだが、狩りに行けないほうが辛いのも現実的だ。
そのころクリシュナは・・・。
「さて、ル・アージュの分と男所帯の分、どれくらいカードが必要になるのかねぇ・・・」
廃鉱の1層目で気合を入れていた。
by lywdee | 2009-07-28 08:40 | Eternal Mirage | Comments(0)