Eternal Mirage(52)
クリスマスシーズンに入り、プロンテラの街中も多種多様な飾り付けがなされている。例年の事ながら女所帯の家の中にもクリスマスツリーが飾られている。
「ただいまー」
そんな女所帯にル・アージュが元気に駆け込んできた。
「あら、さっぱりしたじゃない」
クリシュナがル・アージュの髪型を見て近づいていった。
それもそう。ル・アージュの自慢のポニーテール姿がすっかりショートカットに変わったからである。
「そこまで短くなってるのって、うちに駆け込んできたとき以来ね」
「そうだっけ?」
「まぁこれで心置きなく私もポニーテールにできるわ」
クリシュナはそれまでストレートヘアーだった髪をかきあげ、あらかじめ用意していた鉢巻状の結い布で髪を縛り上げる。
「ヴァーシュは?」
「ヴァーシュなら戻ってきたゼピュロス持ってイズに試し斬りに出かけていったわよ」
クリシュナはそう言うと食堂のテーブルに置かれた一振りの剣をル・アージュに投げ渡す。
「これってドラゴンスレイヤーじゃない?! やっとできたんだ」
ル・アージュが渡されたドラゴンスレイヤーを抱きしめるとクルクルまわって喜んだ。
年頃の女の子が武器もらって喜ぶのもどうかと思うクリシュナだったが、喜ぶル・アージュの肩を叩くと耳元でこうつぶやいた。
「ネリスの前でそんなに喜んじゃだめよ」
「へ? どうして?」
不思議がるル・アージュにクリシュナが言葉を続ける。
「あの子用のチンクエディア、2本とも過剰に失敗してるからよ」
目を閉じため息をつきながらクリシュナはそう答えた。
「あの子過剰運ないからねぇ・・・」
納得したかのように失笑しながらル・アージュはドラゴンスレイヤーを居間のテーブルに置いた。今頃自室でべそをかいてるに違いない。そう思うル・アージュだった。
「まぁそんなわけだから、あんたもソヒー狩りするときついででいいから蛙も倒してチンクエディア狙っといてよ。ネリスのためにね」
「はーい」
呆れながらもしょうがないかと思うル・アージュは、ドラゴンスレイヤー片手に自室に戻っていくのであった。
「ただいまー」
そんな女所帯にル・アージュが元気に駆け込んできた。
「あら、さっぱりしたじゃない」
クリシュナがル・アージュの髪型を見て近づいていった。
それもそう。ル・アージュの自慢のポニーテール姿がすっかりショートカットに変わったからである。
「そこまで短くなってるのって、うちに駆け込んできたとき以来ね」
「そうだっけ?」
「まぁこれで心置きなく私もポニーテールにできるわ」
クリシュナはそれまでストレートヘアーだった髪をかきあげ、あらかじめ用意していた鉢巻状の結い布で髪を縛り上げる。
「ヴァーシュは?」
「ヴァーシュなら戻ってきたゼピュロス持ってイズに試し斬りに出かけていったわよ」
クリシュナはそう言うと食堂のテーブルに置かれた一振りの剣をル・アージュに投げ渡す。
「これってドラゴンスレイヤーじゃない?! やっとできたんだ」
ル・アージュが渡されたドラゴンスレイヤーを抱きしめるとクルクルまわって喜んだ。
年頃の女の子が武器もらって喜ぶのもどうかと思うクリシュナだったが、喜ぶル・アージュの肩を叩くと耳元でこうつぶやいた。
「ネリスの前でそんなに喜んじゃだめよ」
「へ? どうして?」
不思議がるル・アージュにクリシュナが言葉を続ける。
「あの子用のチンクエディア、2本とも過剰に失敗してるからよ」
目を閉じため息をつきながらクリシュナはそう答えた。
「あの子過剰運ないからねぇ・・・」
納得したかのように失笑しながらル・アージュはドラゴンスレイヤーを居間のテーブルに置いた。今頃自室でべそをかいてるに違いない。そう思うル・アージュだった。
「まぁそんなわけだから、あんたもソヒー狩りするときついででいいから蛙も倒してチンクエディア狙っといてよ。ネリスのためにね」
「はーい」
呆れながらもしょうがないかと思うル・アージュは、ドラゴンスレイヤー片手に自室に戻っていくのであった。
by lywdee | 2009-12-22 10:25 | Eternal Mirage