Eternal Mirage(68)
晴れ晴れとしたプロンテラの午後、ヴァーシュがベッドの上で大の字になっていた。
(やっぱり数が少ないのかな・・・?)
ゴロンと横になったヴァーシュの目にゲイボルグがうつる。
その時、コンコンとドアを叩く音がした。
「ヴァーシュ、入るわよ」
ドアを開け入ってきたのはクリシュナだった。
「叔母様どうしました?」
「いやね、あんたがスランプに落ちてるみたいだから様子見にきたのさね」
立ち上がったヴァーシュと入れ違いでベッドに腰を下ろすクリシュナ。
「プティットcでなくて悩んでるんだって?」
「はい・・・、こんなんでみんなの龍特化作れるのか不安で・・・」
「まぁ数狩りゃいつか出るだろうさね。そんな悲観的にならなくたっていいじゃない。私だってスケワカ千匹狩ってもカードでない日もあるさね」
自らもカード運がないときもあると聞いたヴァーシュは、その桁数を聞くとため息がこぼれる。
「皆様! 昼食が出来ました! お早めにおいでくださいませ!」
1階からフレアの声が響き渡る。
「悩んでたってカードが出るわけじゃないし、とりあえずお昼にしましょ」
クリシュナに諭されて部屋を出ていくヴァーシュ。廊下でル・アージュと鉢合わせするとクリシュナが二人の背中を押す。
「早く昼食食べるわよ。フレアが待ってるんだから・・・」
そして食卓にルシアを除いた4名が集まる。
「あれ? ルシア叔母さんは?」
「朝からジュノーに行くとお弁当持参でまいりましたわ」
ル・アージュが尋ねると、手際よくテーブルに料理を並べるフレアが答える。本の虫のルシアらしいといえばルシアらしい。
「さぁお昼にしましょ」
クリシュナの言葉に「いただきます」とこたえる3人。フレアは相変わらず厨房でごはんを摂っている。
「クリシュナ叔母さんは今日狩り行かないの?」
素朴な疑問をぶつけるネリス。その疑問に「行くわよ」と答えるクリシュナ。
「資金繰りとついでにセラフィーに鉱石類を渡さなきゃいけないからねぇ。ここんところカードが出てないからね、今日こそ出したいところさね」
パンをかじりながら答えるクリシュナ。本気でランタン3万個集めるつもりでいるらしい。
「ヴァーシュ姉は?」
「私は今日は狩りに行かないわ」
思うように結果が出ないヴァーシュは、クリシュナと対極してテンションが低い。
「本気でカード出したいなら千匹ぐらい狩らなきゃでないわよ」
「叔母さんが言うと現実味があって頭が下がるわ」
ル・アージュもクリシュナの言葉にテンションが下がる。
そして数分後・・・。
「じゃ、行ってくるわ」
チャンピオンの制服に着替えたクリシュナがテレポートでゲフェンへと飛んでいく。残された4人はめいめい家事の手伝いやペコペコの世話を始める。
「叔母さんと何話してたの?」
ペコペコの世話をしながらル・アージュがヴァーシュに問い始めた。
「カードが中々でないから、相談に乗ってもらっただけよ」
「ふーん・・・。カード出した事ない私には縁のない話ねぇ。ま、叔母さんの運に比べりゃそう思わざるをえないか・・・」
あっけらかんとするル・アージュをよそに、ヴァーシュは真剣に悩んでいた。
確かにヴァーシュは女所帯のうちで2番目くらいにカード運がある。でも、最近はそのカード運も尽きたのか中々カードが出てこない。・・・が、ル・アージュにしてみれば贅沢な悩みだと言える。
「とにかく期待はしてないから気楽に狩りすればいいじゃん」
「ホントに期待していないの?」
「当たり前でしょ。カードなんて中々出ないんだから、期待する方が悪い気がするわよ」
ル・アージュの本音が聞けたのが嬉しいらしく、ヴァーシュの顔に笑みが戻る。
「じゃあ私、今日風呂当番だからお湯を沸かしてくるわ」
颯爽と風呂がまに走っていくル・アージュを見て、少し気が楽になったヴァーシュだった。
(やっぱり数が少ないのかな・・・?)
ゴロンと横になったヴァーシュの目にゲイボルグがうつる。
その時、コンコンとドアを叩く音がした。
「ヴァーシュ、入るわよ」
ドアを開け入ってきたのはクリシュナだった。
「叔母様どうしました?」
「いやね、あんたがスランプに落ちてるみたいだから様子見にきたのさね」
立ち上がったヴァーシュと入れ違いでベッドに腰を下ろすクリシュナ。
「プティットcでなくて悩んでるんだって?」
「はい・・・、こんなんでみんなの龍特化作れるのか不安で・・・」
「まぁ数狩りゃいつか出るだろうさね。そんな悲観的にならなくたっていいじゃない。私だってスケワカ千匹狩ってもカードでない日もあるさね」
自らもカード運がないときもあると聞いたヴァーシュは、その桁数を聞くとため息がこぼれる。
「皆様! 昼食が出来ました! お早めにおいでくださいませ!」
1階からフレアの声が響き渡る。
「悩んでたってカードが出るわけじゃないし、とりあえずお昼にしましょ」
クリシュナに諭されて部屋を出ていくヴァーシュ。廊下でル・アージュと鉢合わせするとクリシュナが二人の背中を押す。
「早く昼食食べるわよ。フレアが待ってるんだから・・・」
そして食卓にルシアを除いた4名が集まる。
「あれ? ルシア叔母さんは?」
「朝からジュノーに行くとお弁当持参でまいりましたわ」
ル・アージュが尋ねると、手際よくテーブルに料理を並べるフレアが答える。本の虫のルシアらしいといえばルシアらしい。
「さぁお昼にしましょ」
クリシュナの言葉に「いただきます」とこたえる3人。フレアは相変わらず厨房でごはんを摂っている。
「クリシュナ叔母さんは今日狩り行かないの?」
素朴な疑問をぶつけるネリス。その疑問に「行くわよ」と答えるクリシュナ。
「資金繰りとついでにセラフィーに鉱石類を渡さなきゃいけないからねぇ。ここんところカードが出てないからね、今日こそ出したいところさね」
パンをかじりながら答えるクリシュナ。本気でランタン3万個集めるつもりでいるらしい。
「ヴァーシュ姉は?」
「私は今日は狩りに行かないわ」
思うように結果が出ないヴァーシュは、クリシュナと対極してテンションが低い。
「本気でカード出したいなら千匹ぐらい狩らなきゃでないわよ」
「叔母さんが言うと現実味があって頭が下がるわ」
ル・アージュもクリシュナの言葉にテンションが下がる。
そして数分後・・・。
「じゃ、行ってくるわ」
チャンピオンの制服に着替えたクリシュナがテレポートでゲフェンへと飛んでいく。残された4人はめいめい家事の手伝いやペコペコの世話を始める。
「叔母さんと何話してたの?」
ペコペコの世話をしながらル・アージュがヴァーシュに問い始めた。
「カードが中々でないから、相談に乗ってもらっただけよ」
「ふーん・・・。カード出した事ない私には縁のない話ねぇ。ま、叔母さんの運に比べりゃそう思わざるをえないか・・・」
あっけらかんとするル・アージュをよそに、ヴァーシュは真剣に悩んでいた。
確かにヴァーシュは女所帯のうちで2番目くらいにカード運がある。でも、最近はそのカード運も尽きたのか中々カードが出てこない。・・・が、ル・アージュにしてみれば贅沢な悩みだと言える。
「とにかく期待はしてないから気楽に狩りすればいいじゃん」
「ホントに期待していないの?」
「当たり前でしょ。カードなんて中々出ないんだから、期待する方が悪い気がするわよ」
ル・アージュの本音が聞けたのが嬉しいらしく、ヴァーシュの顔に笑みが戻る。
「じゃあ私、今日風呂当番だからお湯を沸かしてくるわ」
颯爽と風呂がまに走っていくル・アージュを見て、少し気が楽になったヴァーシュだった。
by lywdee | 2010-04-13 11:46 | Eternal Mirage