Eternal Mirage(110)

 ヴァーシュがオーラロードに入ってはや半月、女所帯ではヴァーシュの転生後のために色々と用意したり栄養面でフォローしたりと彼女の転生を心待ちにしていた。
 フォローに走っているのは女所帯だけではない。男所帯もヴァーシュのフォローに走る者がいた。
「トライデントは思ったほど刃こぼれしていないな。ちゃんと手入れしてるようで何よりだ」
「ありがとうございます」と、武器の点検に来たセラフィーに頭を下げるヴァーシュ。
「むしろ鎧の方が痛んでるな。応急処置だけしておくか」
 金敷を用意してセラフィーは鋼鉄を何個か取り出した。そしてカンカンと手際よく鎧の応急処置をしていく。
「オーラロード入って半月ぐらいか・・・。リューディーやクリシュナさん、シル・クスは1ヶ月くらいでオーラをまとってたから、お前さんもあと半月もしないでオーラか・・・」
「そんなものですか?」
「奴らは毎日狩りしてたからなぁ。だいたいそんなもんじゃね?」
 鎧を隅々まで見て応急処置の状態を調べるセラフィー。
「私のオーラロードは一月ぐらいよ。ヴァーシュならもうちょっと早いと思うけどねぇ」
 居間で鎧の応急処置をしているセラフィーの背中からクリシュナの声が響いた。
「私の場合ネイチャ集めもしていたから何度もプロンテラと往復していたし、気の回復や重量でそんなに長く狩りしていなかったから、一月以上かかった気がするわ」
「・・・だそうだ。だからお前さんも気にせず自分のペースで狩りしてりゃいいんじゃない」
 セラフィーはそう言うとヴァーシュに鎧を手渡す。どうやら応急処置が終わったようだ。
「まぁありえないとは思うが、オークヒーローに鎧壊されたらまた持ってきな。いつでも直してやるぜ」
「ありがとうございます」
「いいって事よ。じゃあオーラロード頑張れよ」
 精錬用品を片付けて女所帯を出て行くセラフィー。
 ヴァーシュが鎧を身に着け始めると、クリシュナはモンク時代を思い出しヴァーシュの背中を叩く。
「まぁみんなよくしてくれてるけど気にすんじゃないよ。みんながあなたのオーラを楽しみにしてるんだからね」
「はい、頑張ります」
 ヴァーシュ自身、オーラロードに入ってからみんなが協力的になって良くしてくれてることには気づいていた。だからみなの期待に応えたいと心から思っていた。
「気負うとしょうもないミス招くからね。こつこつと狩りしてればいいさね」
 クリシュナはそう言いながら、出かけていこうとするヴァーシュにブレッシングと速度をかける。
「気をつけていってらっしゃい」
「行ってきます」
 そうして出かけていくヴァーシュを見送ると、クリシュナはスフィンクスダンジョンへと出かけていくのであった。

 カプラ職員に兄貴村へ飛ばしてもらったヴァーシュは、迫りくるオークレディやオークウォリアーを避けながら東の谷へと向かっていく。クリシュナにかけてもらった速度がここにきて迫るオークたちを振り切るのに一役かっている。
 ヴァーシュとしても、少しでもブレッシングが効いてるうちに谷へと向かいたかったので、速度は非常にありがたいと思っていた。
 谷についてからはスピアクイッケンとバーサークポーションを使い、ハイオークを1匹ずつ確実に相手にし始める。ただ、相変わらず人気の狩場なので騎士やブラックスミスが闊歩しているので、狩り自体はローペースな狩りだと言える。
 ヴァーシュもハイオークに囲まれたくはないので、慎重に谷を歩き回る。以前5匹ぐらいに囲まれた時はひどい目にあったからなおさらである。
「慎重に慎重に・・・」
 ここの狩場にはハイオークが多数存在しているが、遠間から攻撃してくるオークアーチャーの方がうっとうしい。
 それでも発光のためここを最終狩場に選んだ以上、泣き言は言っていられない。今日もめげずに狩りを始めていくヴァーシュだった。
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  by lywdee | 2011-02-01 01:18 | Eternal Mirage | Comments(0)

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